栽培指導オンライン化SaaSの開発ベンチャー「INGEN」総額5000万円の資金調達を実施

栽培指導オンライン化SaaSを開発する株式会社INGENは、ANRI、NEXTBLUEを引受先とする5000万円の資金調達を実施した。INGENは「JAPANクオリティの農産物を世界の食卓へ」をミッションとして掲げ、2015年に創業した農業ITベンチャーです。

日本の農業技術の継承を目的とし、新規就農者・異業種参入企業へより良い栽培指導を可能にするSaaS「農の相棒Mr.カルテ」を開発・運営しています。

栽培指導オンライン化SaaSの開発ベンチャー「INGEN」総額5000万円の資金調達を実施
日本の農産物は、強みである「味・質・鮮度」技術を活かしながら、同時に生産量の安定を両立する技術が求められてきました。

具体的には、「病害虫・天候不良に対する超早期対策*」の技術継承が、両立に直結します。

Mr.カルテは「超早期対策」の技術継承を可能とし、結果として新規就農者・異業種参入者の独り立ち促進と減農薬・減肥をサポートいたします。


◆本資金調達の目的
当社は、農業専門SaaS企業として、栽培指導者に寄り添った独自の肥料等データベース(特許取得済)や、導入支援を強みとしております。

今回の資金調達では、栽培指導の機能強化のスピードアップと、データベース更新・導入支援体制の拡大を目的としています。

*「超早期対策」の市場は、現在、バイオスティミュラントと呼ばれる資材として世界的に急成長している分野です。2014年時点で1400億円、2021年には2900億円に拡大する見込みです。

*栽培指導者:播種から収穫まで全体的なスケジュール作成や、病害虫対策の相談を行う。JA営農指導部や各自治体普及センター、民間の肥料商・種苗商などのこと。


◆農の相棒Mr.カルテについて
栽培指導・処方*のDX化の支援を通じて、農業者にとって、遠方からでもオンラインで優れた栽培指導・処方を受けられるようにする農業SaaSです。栽培指導者が作った「カルテ」は農業者にはそのまま「日誌」として活用いただけます。

・農家にとって
 指導・処方が記録に残り技術が身につきやすい。
 農資材使用のタイミングや超早期病害対策が身につく。


・栽培指導者にとって
 職員だれでも一定レベルの指導が実現
 オンラインでも精度の高い栽培指導ができる
 農資材の単品販売ではなく、栽培指導・処方の一環として農資材提案ができる


*処方:土壌分析や生育状況から肥料・土壌改良材などの組み合わせ・使用量を提案すること