三菱地所・サイモン株式会社は、埼玉県深谷市における「花園IC拠点整備プロジェクト」で計画中のアウトレットモールの名称を「ふかや花園プレミアム・アウトレット」に決定するとともに、2022年秋の開業に向け、2021年8月に着工を開始した。
当社において、約9年ぶりとなる新規施設、且つ、国内10ヵ所目となる「ふかや花園プレミアム・アウトレット」の開業で、当社の既存施設と合わせ、関東近郊の主要高速道路沿いにプレミアム・アウトレット網が広がります。
「花園IC拠点整備プロジェクト」は、深谷市により、農業と観光の振興によって広域的な地域の活性化を目的として進められているもので、当施設は、関越自動車道「花園IC」より約1.5km、秩父鉄道「ふかや花園駅」至近という交通アクセスに優れた場所に開業いたします。
深谷市ならびに県北・秩父地域など埼玉県北西部の雄大な自然環境や温泉などの観光資源にも恵まれた好立地で、隣接地には、同プロジェクトによるキユーピー株式会社の「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」や、深谷市による「深谷テラスパーク」の計画が進んでいます。
地域の魅力向上および、近隣市町村や地域資源などをつなぐ連携拠点としての役割に鑑み、当施設の建築デザインは、従来の海外の街並みを再現したものから一新いたします。
地域との共生をコンセプトに据え、深谷市にゆかりのあるレンガや、埼玉県北西部の緑豊かな自然をイメージさせる周辺環境との調和を重視したデザインを採用いたします。
また、施設の名称は、認知いただきやすいよう、立地する深谷市と、最寄りとなるインターチェンジ名の花園を由来としました。
参考「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」
「花園IC拠点整備プロジェクト」の下、キユーピー株式会社によって2021年5月から建設開始。「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」の構想は、お客さまに野菜の魅力を知ってもらい、もっと野菜を食べてほしいとの思いから立ち上がりました。
「野菜にときめく、好きになる!みんなの笑顔を育むファーム」をコンセプトとした、野菜の魅力を体験できる複合型施設です。
野菜の魅力を伝える施設として「温かみのある自然との一体感」を目指しました。深谷の産業である煉瓦をデザインのアクセントとして建物・ランドスケープ(景観)に活用します。
「マルシェ」や「レストラン」、「野菜教室」が入る建物は「農園の中の一軒家」をテーマとし、材料に木を取り入れ温かみのある空間を実現するとともに、太陽の光・季節の風を取り入れた自然との一体感を目指します。
緩やかに曲線を描いた大屋根は農園側に大きく開き、外部に向けて広がりを感じられる空間となっています。
ランドスケープは、取り巻く赤城山・榛名山・秩父長瀞方面の山々を借景として生かし、季節に応じた色とりどりの野菜が彩る農園を中心に草花とハーブの寄せ植えなど、お客さま、地域の方々、施設のスタッフが、重ねていく営みの中で、少しずつ共に育てていく景観づくりを目指します。
施設の設計は、インフラ整備や公園建設などの実績が豊富な、日本工営株式会社と黒川紀章建築都市設計事務所が担います。
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