バンタン、製菓学部にてITを活用した遠隔農場実習を導入

株式会社バンタンが運営する製菓・カフェ・調理の専門校「レコールバンタン」は、新型コロナウイルス感染症の影響により農園実習に使用している畑に行くことが出来ない生徒向けに、ITベンチャーの株式会社キューズが提供する画像配信サービス「ミエファーム」を導入した。教育機関としては日本初で、畑に行かずとも遠隔にて農園実習が可能となる。

バンタン、製菓学部にてITを活用した遠隔農場実習を導入


■ 素材を大切にすることを学ぶ農園実習をIT化
世界的に有名なパティシエの鎧塚俊彦氏が監修しているレコールバンタンのグラン パティシエ学部では、鎧塚氏が大切にしている「素材から作るお菓子作り」をコンセプトとし、製菓実習といった実践授業のほか、製菓作りに使用する野菜やフルーツといった“素材”を育てて自ら収穫する農園実習を行っています。

2年生を対象に、神奈川県小田原市にある栢山ふれあい農園にてクラス全員で一つの畑を所有し、週に1度の農園実習を通してナス、インゲン、トマト、バジル、イチゴなど季節の野菜やフルーツの管理から収穫までを行い、採れたての野菜やフルーツを使った製菓実習に取り組みます。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、新学期が始まった4月から農園へ行くことが出来ず農園実習を中断せざるを得ない状況となりましたが、同農園で野菜栽培を行っているキューズの協力のもと、農園に行かずともスマートフォン一つで畑の様子が見られるミエファームを教育機関として初導入。

バンタン、製菓学部にてITを活用した遠隔農場実習を導入バンタン、製菓学部にてITを活用した遠隔農場実習を導入
4月末より、スマートフォンに送られてくるミエファームが撮影した画像を通して野菜やフルーツの成長をもとに収穫時期を予想し、プロと同様、採れたての旬な食材を活用した製菓作りに活かしました。

農園実習は非常事態宣言解除後の6月中旬から少人数チームにて再開していますが、ミエファームを通して野菜やフルーツの日々の成長を感じたり、雑草が茂っていれば農園実習時の作業は草むしりから行うことを決めるなど、作業の効率化に役立てています。


■ L’ecole Vantan (レコールバンタン)
レコールバンタン: http://www.lecole.jp/
レコールバンタン 高等部: https://www.lecole-hs.jp

製菓・カフェ・調理と、「食」の分野に特化した人材を育成する専門スクール。日本のトップパティスリー「トシ・ヨロイヅカ」オーナーシェフ鎧塚俊彦氏が監修するコース「グラン パティシエ学科」や、“パティスリー界のピカソ”と呼ばれるパティシエのピエール・エルメ氏が世界で展開するブランド「ピエール・エルメ・パリ」とのタイアッププログラムなど、即戦力となる実践教育を提供している。【東京・大阪】