農業法人(株)ジャパン・ファームプロダクツ(奈良県葛城市)では、カンボジアで手掛けた手作り品質の無添加/無糖ドライフルーツを、4月21日からナチュラルローソンの店頭(一部店舗除く)で販売を開始した。
自然なものから栄養素を摂ろうとする健康ニーズの高まりに伴い、ここ数年で砂糖や添加物を使わない ”無添加ドライフルーツ” の人気が拡大しています。
砂糖や添加物を大量に使う工業型製品のドライフルーツと異なり、自然な無添加ドライフルーツは、緻密な乾燥温度や時間の調整、原材料の熟度の目利き、乾燥までの下ごしらえなど、独自のこだわりの製造技術が必要とされる農産加工品。それ故、店頭での高い価格に驚くこともしばしば。
当社は、そのこだわりの日本式手づくり技術を発展途上国のカンボジアに移転しました。現地のドライフルーツ工場と提携し、日本人の農業/農産加工技術者が現場に張り付いてスタッフの教育と、独自の製造ラインを組み立てるところからスタートしました。
無添加ドライフルーツにもっとも適した原材料の品種選定や熟度の研究からはじまり、日本ならではの品質への細かな拘りなど、2年近くをかけて現地での独自製法と日本への流通を確立しました。
静岡県産 三ヶ日みかんの維管束(白い筋の部分)を、ひと玉ひと玉 丁寧に取り除くカンボジア人スタッフの様子
また、日本の地方産地と連携し、産地で起こる食品ロス問題の解決に向けた取り組みもスタートしました。
キズやサイズが合わずに市場に出荷できない、いわゆる”規格外品”を産地から船便でカンボジアの同加工場に輸出し、日本の柿やみかんを現地で丁寧に無添加ドライフルーツに加工。現地の農産加工場が未稼働の期間に、加工スタッフに仕事を作ることにも繋がりました。
ナチュラルローソンで発売される無添加ドライフルーツのパッケージ。マンゴー、パイナップル、柿の3種類
これらの商品はカンボジア国内のスーパーマーケットでも販売がされています。国内で全て加工していたら実現できないお手頃な価格帯の日本産果実の無添加ドライフルーツとして人気を集めています。
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