dot science、植物工場による食用花ビオラが、高いポリフェノール含有量を示す結果に

 植物工場などで食用花を生産する、食べられる花屋EDIBLE GARDEN(運営:dot science株式会社)は、自社がプロデュースする障がい者福祉施設にて栽培する食用花ブランド「AYUMI」のビオラに、全食材トップクラスのポリフェノールが含まれていることを、調査分析によって明らかにした。

dot science、植物工場による食用花ビオラが、高いポリフェノール含有量を示す結果に
特にスーパーフードとして知られる「アサイー」および「マキベリー」と比較して、「ビオラ」の総ポリフェノール含有量は、それぞれ約4倍、約1.5倍。そのポリフェノール含有量が世界トップクラスで高いことから、ビオラは高い機能性を有する新しいスーパーフードであることが期待されます。


■分析背景:食用花の栄養価を証明することで美容需要を喚起して生産者を支える
食べられる花屋EDIBLE GARDENは、食用花を栽培する生産者を応援するために発足しました。食用花の市場規模は3億円ほど※と推定され、まだまだ食材としては黎明期のマーケットです。

それゆえに、食用花専業で農業を成り立たせている生産者が非常に少ないという課題があります。

そこで、食用花の使用シーンを増やすためには「花を食べる必然性」が必要だと考えました。ついては、弊社取締役で農業の科学者である木村龍典を中心に、食用花の食味や栄養価を科学的に解明するアプローチを開始いたしました。

その第一弾が、花に含有量が多いとされる機能性成分のポリフェノールに着目した「ビオラ」の調査分析です。

※愛知県中央卸売市場および太田市場の公表データよりdot scienceにて推定算出


■食用花ブランドAYUMIの「ビオラ」のポリフェノール含有量は”全食材中第一位”
食べられる花屋EDIBLE GARDENにてブランディング、プロデュースをしている食用花ブランド「AYUMI」。同ブランドのビオラにおける総ポリフェノール含有量は1,542mg/100gFWであり、マキベリー1,014mg/100gFW、ビルベリー576mg/100gFW、赤ワイン450mg/100gFW、アサイー423mg/100gFW、ブドウ365mg/100gFWおよび白桃180mg/100gFWに対して、著しく高い含有量であることが明らかとなりました(図1)。

※数値はすべて100gFW (新鮮重量)あたり


図1. ビオラ、マキベリー、ビルベリー、赤ワイン、アサイー、ブドウおよび白桃における総ポリフェノール含有量
dot science、植物工場による食用花ビオラが、高いポリフェノール含有量を示す結果に

[数値出典]
・ビオラ:dot science株式会社自社調べ (島根大学生物資源学部にて分析。Folin-Ciocallteu法による定量)
・マキベリー:Carolina Fredes et. al.(2012) POLYPHENOL CONTENT AND ANTIOXIDANT ACTIVITY OF MAQUI (Aristotelia chilensis [MOLINA] STUNTZ) DURING FRUIT DEVELOPMENT AND MATURATION IN CENTRAL CHILE. CHILEAN JOURNAL OF AGRICULTURAL RESEARCH 72(4)
・ビルベリー、アサイー:Gador Indola Hidalgo (2017) Mar. Amtioxidants(Basel) Red Fruits: Extraction of Antioxidants, Phenolic Content, and Radical Scavenging Determination. Antioxidants (Basel). 6(1): 7
・赤ワイン:2000.5 国民生活センター ポリフェノール含有食品の商品テスト結果
・ブドウ、白桃:N. Ohike (2012) The Effect of Various Treatments om Fruit Polyphenols. Jpn. J. Nutr. Diet., 70(3) 207~212