株式会社ukkaは、W ventures、KVP、SMBCベンチャーキャピタルの計3社と、メルカリ小泉氏を含む個人投資家計3名を引受先とする第三者割当増資を実施し、総額1.2億円の資金調達を実施した。
今ラウンドの引受先一覧:
・W ventures 株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表パートナー: 新 和博, 東 明宏)
・株式会社 KVP(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長/パートナー: 長野泰和)
・SMBC ベンチャーキャピタル 株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 石橋 達史)
・小泉 文明(株式会社 メルカリ 取締役社長兼COO)
・西川 順(株式会社エウレカ 共同創業者)
・武市 智行 (株式会社 武市コミュニケーションズ 代表取締役)
「売ってから作る」を実現する、一次産業のD2Cプラットフォームへ
OWNERS は、小規模でも強いこだわりを持って作られる食材を、ストーリーとともに、最も旬の時期に生産者から直送する仕組みを提供しています。
この仕組みは、生産者側のキャッシュフローが悪い、価格決定権が無く売価が安い、規格外品が流通しない、食べる人の顔が見えない、といった生産者側の課題を解決すると同時に、消費者側の「特別なものを食べたい」「最も美味しい時期に新鮮なものを食べたい」「食の裏側を知りたい」といったニーズをマッチングしています。
現在では、全国100以上の農業・水産・加工品の生産者と連携し、生産者によっては年数百万の売上げを確保するなど、新たな直販手段として機能しています。
昨年からは三菱地所グループや地方自治体との連携を実施し、都内マンションやレストランにおいても利用機会の創出と拡大を進めていきます。
今回の資金調達により「オーナー制度」の仕組みをより高付加価値なものにしつつ、同時に、日常使いの単発購入や、お気に入り生産者・食材のサブスクリプションなど、ニーズに合わせての販売形態の多様化を実施。
今後は、全国の生産者のストーリーを可視化し、こだわりを持って生産したものを様々な形で直接販売ができる「一次産業のD2Cプラットフォーム」として、生産者直販サービスのスタンダードを確立していきたいと考えています。
1.3兆円の「お取り寄せ」市場を再定義する
OWNERSがアップデートするのは「お取り寄せ」の領域です。その市場規模は1.3兆円(※)を超えるにもかかわらず、過去20年ほど販売形態に変化は起きていません。
我々は、効率を追求した工業的な食が増加すればするほど、その逆の、旬やストーリーを重視する食、共感型・参加型の購入スタイルに対するニーズが益々高まっていくと考えています。
従来の「お取り寄せ」は、ランキングやメディア掲載、価格、色/重さ/形といった情報を基準として選択せざるを得ませんでした。
一方で、OWNERSが目指す「お取り寄せ」は、作り手の背景を知り、直接つながりを持ちながら持続的に購入していくことができる仕組みです。
瞬間的な欲求を満たす消費ではなく、「ファンだからこそ買える」「お得意様」といった特別感、参加感や体験までを含めた価値を創出することにより、「お取り寄せ」をアップデートしていきます。
(※) 矢野経済研究所「2018年版 食品の通信販売市場」チャネル別市場規模構成比参照。
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