西松建設株式会社は、自社開発したLPWAとIoT技術を活用した傾斜監視クラウドシステムを農業分野に応用し、農作業の省力化を図るため”手軽”に開始できる環境監視クラウドシステムの量産機を生産、新たな環境監視サービスを2019年6月より開始する。
本サービスによって、電源が確保できない場所、WiFiやBluetoothが届かない場所においても、手軽に環境計測(温度・日射量)が可能となります。
背景
農業分野では、営農者や後継者不足のなか省力化推進の取組や、農業所得の向上に向けた多品種化の取組みなど生産管理技術の高度化に併せて、IoT技術を活用した農業の実現が期待されています。
そのような中、当社は2018年4月末に開発したLPWAとIoT技術を活用したインフラ施設の斜面部の点検・監視サービス「OKIPPA(オキッパ)」を農業分野に応用するために、2018年7月より北海道石狩郡当別町の営農者と実証実験を重ねてまいりました。
現地に行かずとも温度・日射管理が可能に
これまでは、畑やハウスに行かないと、温度や日射を把握できなかったものが、自宅にいながら畑やハウスの状況が把握できるようになります。
作業環境に最適な積算温度・日射時間が計測可能
これまで、営農者の経験によって収穫時期を決めていましたが、積算温度・日射時間が把握できることによって、データに基づいた最適な収穫時期がわかるようになります。
自営で Wi-Fi 環境などを構築する必要がない
省電力広域無線通信LPWA の Sigfox(シグフォックス)を採用することで、自営で通信網を整備する必要がありません。
防水仕様のため屋外での使用が可能
通信BOX及びセンサは防水仕様のため設置場所を選びません。
通信BOX及びセンサは電池駆動
給電は乾電池のみのため、配線が不要で1年程度電池交換の必要がありません
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