ディープラーニングを手のひらサイズで簡単評価。農作物の選別にも応用可能

 LeapMind株式会社は、組込みディープラーニングモデル構築ソリューション「DeLTA-Lite デルタライト」をご契約いただいたお客様へ、カスタマイズ可能な集積回路FPGA上(※1)で、ディープラーニングを評価するために必要なハードウェアが、一式セットになった「DeLTA-Kit デルタキット」を付属提供する。

ディープラーニングを手のひらサイズで簡単評価。農作物の選別にも応用可能
「DeLTA-Kit」概要と特長
本キットは、FPGA上でディープラーニングを評価するために必要なハードウェアが一式セットになっている「組込みディープラーニングモデル評価キット」です。

2018年4月の提供開始以来ご好評をいただいております「DeLTA-Lite」で生成したモデルをより、簡単にハードウェアに実装いただけます。

これまで「DeLTA-Lite」をお使いいただくと、正解ラベル付きの学習データと実装するハードウェアのみのご準備で「組込みディープラーニング」(※2)をエッジデバイス上で評価いただけました。


これに加え、本キットを併用することで、実装するハードウェアのご準備が必要なくなり、ディープラーニング導入のためのハードウェア上における技術検証が、さらに容易に実施いただけるようになります。

また「DeLTA-Lite」とセットでお使いいただくことを前提としているため、組込みディープラーニングを導入する際に、必要なソフトウェアとハードウェアをはじめとする、高度な専門的知識も必要ありません。


※1: 現在「DeLTA-Kit」に含まれるハードウェアはTerasic社「DE10-Nano」ですが、今後多様化していく予定です。(http://www.terasic.com.tw/cgi-bin/page/archive.pl?Language=English&No=1046)

※2:「組込みディープラーニング」とは、ディープラーニングモデルを小型デバイスなどの組込みハードウェア向けに最適化する技術です。


「DeLTA-Kit」で解決できるディープラーニング導入における課題
・ディープラーニング導入に関する具体的なアイデアはあるが、ハードウェアがないため、導入のための技術検証まで至らない。
・ディープラーニングを導入したいが、何から手をつけるのが良いかわからない。
・ディープラーニングを早期に導入したいが、社内で割けるリソースがない。


「DeLTA-Kit」との連携によってディープラーニング導入を加速する「DeLTA-Lite」とは
「DeLTA-Lite」は、 組込みディープラーニング技術の実用化を加速させるために開発されたソリューションです。

小型デバイスに組み込むことを前提にモデルを構築するため、小さな機械やロボットなど様々な小型デバイスへ認識機能を実装いただけます。

<想定活用シーン>
・野菜や果物の選別ラインで撮影した単一物体の種類や大きさなどの選別
・受付センターで収集した複数種類の申込書(スキャン画像)などの書類分類
・SNSやDMPで収集された画像のシーン分類