ソーシャルハウス、植物工場を活用した農福連携セミナーを6月に開催

 NPO法人ソーシャルハウスは、3回目となる農福連携セミナーを6月に開催する。同法人は2015年6月に、障害者就労支援B型サービスを提供する福祉施設として、群馬県高崎市に設立されました。

当法人では農業を通じた就労支援サービスを利用者に提供しています。但し、農業と言っても露地栽培の農業ではなく、完全閉鎖型の工場野菜を生産していることがその特徴と言えます。

障害者就労施設にとって、利用者のための安定した仕事の確保と、付加価値の高い仕事による工賃の改善は、永続的な課題として挙げられます。野菜工場の導入は、この二つの課題の解決策の一つとして注目されています。


一方、農業を取り巻く環境は、就農人口の減少、農業従事者の高齢化、等々、深刻な課題が山積しています。こういった課題の対策の一つとして、農業と福祉をコラボレーションする動きが全国的に広がっています。

全国の福祉施設の内、農業を取り入れている割合は、平成14年時点の10%から、平成24年40%にまで拡大していることが報告(農林水産政策研究所発表資料)されており、農福の連携が農業と福祉の相互にメリットをもたらすことが期待されています。

今回、3回目となる農福連携セミナーを6月に開催する予定です。内容は、当法人の野菜工場と障害者福祉を融合させたサービスの実例報告、実際の農福野菜工場の見学、野菜の試食を実施する予定です。

野菜工場の導入による農業への参入を検討している障害者福祉施設の関係者に、広く情報提供を行って、農福連携の推進と成功の支援を目指しています。