石川県内スーパー・モアショップヤマモト、養液土耕による植物工場にてトマト栽培

 石川県内で「業務スーパー」を9店舗展開する、株式会社モアショップヤマモトは、13,000平方メートル(1.3ha)の太陽光利用型植物工場によるトマト生産を開始し、来年7月下旬をめどに年間約30tの収穫を目指す。

約1.3haの施設にて、トマト生産を2017年8月29日に開始しました。順調に栽培が進み、11月上旬より石川県内の業務スーパーを中心に販売を開始しました。

自社農園「トレジャーふぁーむ」でつくるトマトは、「植物生理学とプロバイオシスに基づく」農法で、水と太陽、土壌微生物のチカラで健康的なトマトです。

トマト本来のおいしさを最大限引き出し、栄養たっぷりの本当においしいトマトを食べて幸せになってほしいという思いと、「宝達志水」の『至宝』をかけて「志宝とまと」と名付けました。

石川県内スーパー・モアショップヤマモト、養液土耕による植物工場にてトマト栽培
■農園名「トレジャーふぁーむ」の由来
トレジャーふぁーむが存在する宝達志水町は、江戸時代、金鉱山として開発され、藩の財政を支えた歴史があります。

しかし、現在は過疎地市町村に認定されています。少子高齢化が進み、人口もこの40年で3割減です。この宝達志水町に、人が集まり、仕事が生まれ、石川県が誇る宝をつくりたいと考えてきました。

石川県のおいしい水でつくるトマトをはじめとする農作物が、宝達志水町の新しい宝となるよう農場名をトレジャーふぁーむに託しました。


■微生物と共生する「プロバイオシス」農法
水耕栽培で使われる環境制御システムと土耕栽培を組み合わせた生産手法で栽培をしています。


【環境制御システム】
トマトにとって最適な環境を整えるため、温度や湿度、二酸化炭素(CO2)量のほか、根に送り込む水や養液を高精度に制御し、光合成を促進します。

【土耕栽培】
日本古来の土耕栽培で酵素の力を最大限活用し、プロバイオシス農法とは、生物を阻害するのではなく細菌や微生物と共生しながら、植物 本来の力を引き出し、病害虫に強い植物を育てることです。

土中の微生物や細菌には酵素をつくる機能があり、この微生物から作り出される酵素には、水や肥料を 吸いやすい環境をつくって根を働きやすくする作用があり、植物の育成を支えます。

そして健康な植物は害虫を寄せ付けにくくし、農薬に頼らないたくさんの実をつける立派な植物に成長していくのです。トマト本来のおいしさを引き出すことで、美味しさと栄養価が通常よりぎゅっと詰まった健康にいいトマトづくりを目指しています。