AI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」農業×LINE:SNSと連携

 株式会社ルートレック・ネットワークスは、自社開発製品であるAI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」の新機能として「SNS連携機能」を2017年12月13日発表した。

ゼロアグリは土壌の環境制御を行うシステムとして、独自の栽培アルゴリズムで作物の生長に合わせた「潅水と施肥」の自動化により、新規就農者の収量増加、品質安定、さらに熟練農家の規模拡大を実現してきました。

しかし一方、日々の多忙な農作業により、農業資材の補充や機器のメンテナンスに留意できず、栽培に関わる機会損失も少なくありませんでした。これら課題を解決するために、ゼロアグリはSNSツールであるLINEを利用し、「モノとヒト」の密接な繋がりにより、農業生産性を高めて参ります。

例えば、1週間の液肥供給量等のお知らせがLINEで届くだけでなく、液肥タンク(※1)内の液肥残量が少なくなったことをお知らせする機能も追加となりました。

生産者は、自分の見たい情報をWebで閲覧するだけでなく、LINEから自動的に情報が届き、またリクエストすることもできます。ゼロアグリは「モノとヒト」のネットワーキングから生産性を飛躍的に向上できるよう農業の革新を目指します。

AI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」農業×LINE:SNSと連携
 ゼロアグリは圃場に設置された各種センサーからの情報をAI搭載のゼロアグリクラウドに集約し、現状の把握と今後の予測を立て、現在の作物に最適な液肥供給量を割出すとともに、潅水施肥の実行指示を圃場内に設置されたゼロアグリ本体へ与えます。

ゼロアグリクラウドには、定植から栽培終了までの間の環境データ、土壌データ、液肥データといった様々なデータが蓄積されており、このデータをAI機能により生産者が利用できる情報にして提供することで、生産者は情報を栽培に生かすことができます。

各種情報は、Webから閲覧可能なため、スマートフォンやPCからも栽培「データ」を閲覧し、ダウンロードして解析することもできます。また、簡単にWebから液肥供給量や液肥濃度の設定変更も行うことができます。


 今回の新機能では、「コミュニケーション」ツールとして、SNSのLINEを利用し、1週間の液肥供給量や施肥量をゼロアグリから配信します。今日の液肥供給量や施肥量が知りたい場合は、LINEからお客様がリクエストし情報を得ることもできます。

また、液肥タンク内の残量が少なくなってきたことを知らせるアラート機能も追加されました。液肥残量がLINEで届くだけでなく、Webからも確認することができます。


ゼロアグリWeb管理画面 – 液肥供給量レポート
液肥供給量が、1週間単位で最大4か月分確認できます。
AI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」農業×LINE:SNSと連携

ゼロアグリWeb管理画面 – 土壌内の「目標水分量設定」変更画面
左側のスライドバーを、上下に動かすだけで、水分量の設定変更が行えます。
AI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」農業×LINE:SNSと連携
ゼロアグリWeb管理画面 – 「オート供給設定画面」
液肥濃度の設定変更や、ゼロアグリが実際に何時から何時までの間に潅水施肥を実行するのかを指示することができます。
AI搭載の土壌環境制御システム「ゼロアグリ」農業×LINE:SNSと連携

【AI搭載土壌環境制御システム「ゼロアグリ」について】
2005年の創業以来培ってきたM2M技術をベースに、2010年に総務省委託事業にて農業市場に参入。以降、明治大学と共同開発を開始し、2013年よりAI搭載土壌環境制御システム「ゼロアグリ」を発売しています。

ゼロアグリは各種センサー情報より、独自のアルゴリズムを用いて、作物が水と肥料を消費するパターンを分析します。作物の生長に合わせ、必要な土壌水分量を常にクラウドより自動制御することで、作物にかかるストレスをなくし、作物の生長を促し収量増大と品質安定化へと繋げ、生産者の潅水施肥に対する省力化へとも繋がります。

また、Webから現在の状態を把握し、供給量を簡単に変更することもできるため、これまでの経験と勘も反映することができます。各種センサー情報、液肥供給量などは、クラウド上に収集されるため、容易に情報共有に使用でき翌年度に参照することもできます。さらにゼロアグリはSNSとの連携機能で、「モノとヒト」のネットワーキングから生産性を飛躍的に向上できるよう農業の革新を目指します。