みやざきブランド推進本部は、宮崎県促成ピーマン共同計算委員会と共同し、ピーマンでは国内で初めて「栄養機能食品」の表示がついた『みやざきビタミンピーマン』を2017年12月13日(水)の「ビタミンの日」(※1)より全国での販売を開始した。
宮崎県では、宮崎牛をはじめ、完熟マンゴーや完熟きんかんなど数多くの農畜産物を生産していますが、最近では、健康に着目した商品づくりに力を入れています。
中でも注目なのは、みやざきブランドを代表する『みやざきビタミンピーマン』。豊かな太陽の恵みが育んだビタミンC豊富なピーマンで、その生産量は全国トップクラスです。
野菜のビタミンCやβカロテンは日射量が多いと増える傾向にあることが分かっていますが、宮崎県は日射量が全国トップクラスであることから、宮崎県産ピーマンには全国標準値(日本食品標準成分表2010値)に比べ、約1.3倍(※2)のビタミンCが含まれています。
(※1)ビタミンの日:明治43年(1910年)、鈴木梅太郎博士が、米ぬかの中に脚気(かっけ)の予防成分「オリザニン」(ビタミンB1)を発見。12月13日に東京化学会例会で発表。この功績からビタミンの日制定委員会が12月13日を「ビタミンの日」として制定。
(※2)宮崎県内で生産されたピーマンを宮崎県総合農業試験場及びJA宮崎経済連農産物検査センターにおいて、平成17年11月~平成25年11月にかけて、合計228サンプルを測定した結果(平均値)です。天候や収穫時期、栽培品種などによって、ばらつきがあります。
『みやざきビタミンピーマン』とは?
「グリーンザウルス」の愛称で知られる県内4JA(JA宮崎中央、JAはまゆう、JA児湯、JA西都)の冬春ピーマンは、全国標準に比べてビタミンC含有量が1.3倍と高く、平成25年度に『みやざきビタミンピーマン』としてブランド認証スタート。
みやざきブランド推進本部(宮崎県・JA宮崎経済連)が定めた基準を満たしたものを認証しています。また、平成27年に「食品表示法」が施行されたことにより、生鮮食品も「栄養機能食品」として販売できるようになりました。
栄養機能食品とは
栄養機能食品とは、特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するものをいいます。2015年4月1日に施行された食品表示法によって、それまでは加工食品に限定されていた栄養機能食品が生鮮食品にも認められるようになりました。食品表示基準に基づき表示されます。
[ビタミン雑学]
大人が一日当たりに摂った方が良いといわれているビタミンCの量(推奨量)は、100mg (厚生労働省「日本人の食事摂取基準」より)。みやざきビタミンピーマンは100g中に平均で、この推奨量と同じくらいの102mgのビタミンCを含んでいます。
ビタミンCは免疫力を高める効果があり、風邪を予防したり肌荒れを防いだりするといわれています。また、抗酸化作用もあります。
宮崎発!世界最速の残留農薬分析技術
宮崎県では、食の安全・安心の確保にも積極的に取り組んでいます。宮崎県と大阪大学、神戸大学、島津製作所の共同研究によって開発した、世界最速の50分間で測定可能な残留農薬分析装置では、約500の農薬成分を分析することが可能に(平成29年現在)。
宮崎県総合農業試験場内に、一般社団法人食の安全分析センターを設立し、本装置を活用した残留農薬分析を実施。日本一早く、詳細な農薬検査により実際に不適合となった農産物の流通前の出荷停止を実現しました。
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