カゴメ株式会社は、セネガルにおいて、加工用トマトの栽培・仕入れ・販売を担う営農会社「Kagome Senegal Sarl」を2017年12月1日設立を予定している。
当社グループ会社が保有する種子や栽培技術等の農業技術資源を用いて、セネガルに新たな加工用トマト産地を形成します。
また、将来的には同国においてトマト加工品の製造まで事業領域を拡大し、同国及び西アフリカ諸国経済共同体(以下ECOWAS)域内のトマト加工品市場への参入を目論みます。
ECOWAS域内でトマトペーストは、基礎調味料として食文化に深く根付いており不可欠な食材となっております。しかしながら加工用トマトの栽培技術が未熟なこと、病虫害ストレスが高いこと等により、品質・量ともに十分な栽培が出来ておりません。その為、域内で消費されているトマト加工品の大半を海外からの輸入に依存している状態です。
当社は国際協力機構(JICA)の「協力準備調査」を活用し、2014年から2017年までセネガルにおけるトマト栽培・加工事業の可能性について調査を行ってまいりました。
また2016年3月にはポルトガルに、加工用トマトの新産地形成及び新たな栽培技術の確立を目指す「カゴメアグリビジネス研究開発センター」を開設し、セネガルにおける加工用トマトの営農事業の可能性について研究を続けてまいりました。
2017年からは日本貿易振興機構(JETRO)の「アフリカビジネス実証事業」の認定も受けております。
その結果、同国は他ECOWAS加盟国と比較して、トマトの栽培に適した地域があること、政情が安定しており治安面でのリスクが低いこと、また同国は勿論、近隣にはナイジェリアやガーナなど有望なトマト加工品市場が存在することなどから、ECOWASにおけるトマト事業開発拠点として適していると判断致しました。
Editor's Picks
-
田んぼに浮かぶホテルがコンセプト、スイデンテラスがリニューアルオープン
-
緑演舎による造園家がプロデュースする個人住宅向け「GARDENNERS HOUSE」事業をスタート
-
ミラノ都市部で自然に囲まれたオフィス空間を実現。ハイテク企業や研究者のハブ施設へリニューアル
-
シンガポールの高層住宅タワーをリニューアル。屋上には住民参加型の菜園も整備
-
メルボルンに駐車場スペースを活用した屋上農園「スカイファーム」が来年に完成
-
台湾の青果市場、屋上に農場を導入した最新施設として2020年に完成予定
-
ロンドン、屋上に植物工場ファームを併設した地元フードコート施設を開設
-
UAEの陸上養殖ベンチャー『Fish Farm社』サーモンなどの魚を本格販売へ
-
カナダの大学が連携。クリーン・エネルギー技術を活用した『高層タワー型の植物工場』を計画
-
海面上昇の対策、海洋に浮かぶ街「フローティング・シティ」食料やエネルギーの自給自足を実現