ウェザーニューズ、仏気象会社Metnext社を買収。欧州における環境気象市場の立ち上げへ

 株式会社ウェザーニューズは、欧州における環境気象市場立ち上げを目的として進めていたフランスの気象会社Metnext SAの全株式取得が完了し、完全子会社とした。

Metnext社は気象に基づく分析と意思決定ツールの提供により、企業活動において気候の影響を最大限に活用することを支援する欧州の最先端企業です。


◆買収の背景と目的
ウェザーニューズは1986年の創業以来、交通気象市場(海運、航空、鉄道、道路輸送)を中心に、気象リスクに対する対応策支援サービスをグローバルに提供して参りました。さらに2017年はエネルギー、製造小売、農業市場を『環境気象市場』と位置づけ、グローバルでのサービス開発および、サービス展開に取り組みます。

Metnext社は、欧州において太陽光、風力、水力など自然エネルギーの発電量想定や、天候と連動する電気、ガスなどのエネルギー、一般小売商品の需要想定、そして農業市場への営農支援サービスなど、独自の技術やソフトウェアを通じたサービスの実績があります。

今後、両社の強みを活かした連携によって以下の相乗効果を生み出し、全世界の交通気象市場、環境気象市場に対して品質の高い気象サービスの提供を目指します。


・日々の運用上の気象リスク軽減・回避に強みを持つウェザーニューズと、気象リスクに基づく計画設計と運用計画、そして事後評価への技術とサービスをもつ Metnext の連携により、設計・計画段階から、毎日の運用・保守、異常時対応、事後評価まで、企業活動のトータルサポートが可能となります。

・フランス・パリのMetnext社を拠点として、欧州でのマーケティングとサービス開発および、運用の強化を行います。また、欧州展開を加速するための新たなパートナーシップの強化を図ります。

・両者のデータ、サービス運用の連携によりグローバル環境気象サービスを構築し、交通気象と同様の世界展開とサービス品質向上に取り組みます。