フィリピンの田んぼアート。ドローン・アグロツーリズムによる若者世代への新たなアプローチ

 フィリピンのお米研究所(Philippine Rice Research Institute)の「フューチャー・ライス・プログラム」にて田んぼアートが整備された。田んぼアートは2015年から開始し、今年で3回目。今年は1000m2の田んぼに、フィリピン大統領のドゥテルテ氏、副大統領のロブレド氏の顔を描いた。

フィリピンの田んぼアート。ドローン・アグロツーリズムによる若者世代への新たなアプローチ
「田んぼアート」ではフィリピンの品種をベースに、黒い部分は葉が黒紫色に着色する韓国の品種を採用し、約30名の農家が協力して、苗を定植して完成させた、という。

本イベントは、安全保障・食料自給率の維持、フィリピン米のブランド向上、生産者の所得向上などを目的に開催され、特に稲作農業・コメ作りに若者が興味を持ってもらうことに主軸を置いている。

そのためには今までとは異なるアプローチも必要ということで、最新技術やアグロツーリズムとして「観光要素」を付加。周辺の自然を楽しんでもらいながら、農業用ドローン、苗の自動定植機、クリーン・エネルギー施設、有機農業など幅広い技術を紹介・体験できるとともに、ボートやカヤックで楽しむこともできる。

フィリピンの田んぼアート。ドローン・アグロツーリズムによる若者世代への新たなアプローチ
今後はさらなる拡大を検討しており、技術展示用の栽培区画として約5haを確保し、既に整備をスタートしている。今後も「フューチャー・ライス・プログラム」では、今までにはない新しい提案を行っていく、という。