日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)の100%出資会社であるジェイアール貨物・南関東ロジスティクスと、一般社団法人日本事業者団体連合会は、従来の鉄道コンテナの機能性や付加価値をより高めた「リノベーションコンテナ」を、共同製作会社の協力のもとに開発・製作した。
凍らせず食材などの鮮度を維持する 『氷感SO庫(ひょうかんそうこ)』
汎用コンテナに、冷却システムに氷感システムを付加することで、食材などを凍らせることなく長期にわたって鮮度をキープできるコンテナです。
これまでの保冷・冷凍・冷蔵コンテナとは異なり、食材などを変質させずに保管できることはもちろん、お米やお肉などを熟成させる効果もあり、出荷された生産物をよりおいしい状態でお客様にお届けすることが可能です。
また、保管時は外部電源により充電・可動し、輸送時は蓄電池により定温管理するため、ひとつのコンテナで保管と輸送の両方を実現します。
太陽光を活用した24時間換気を実現する 『SORAコン(そらこん)』
特殊塗装を施した汎用コンテナに太陽光ソーラーパネルを設置し、コンテナ内のファンを作動させることで庫内の24時間換気を実現するコンテナです。
特殊遮熱塗料と換気扇でコンテナ内の空気を強制的に循環させるため、庫内の湿度・温度が安定し、輸送時も保管時も常温で積載物の品質を保つことが可能です。
今回、開発した機能性のリノベーション・コンテナは、年度末からの量産化を目指し、現在は温度管理試験および安全性試験を実施中。試作コンテナ完成後の9月27日にはプレゼンテーションイベントも開催予定です。
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