植物工場設備26ヶ所の実績をもつ株式会社日本ディスプレイセンター(JDC)ではウェブサイトをリニューアルするとともに、同社が独自開発する栽培資材などの販売も開始する。同社は1974年に設立し、商業施設や展示施設の企画・設計・製作・施工などを手がけてきた。
ものづくりでのノウハウを活かし、2007年から植物工場分野にて設備開発をスタート。現在までに国内外で、26ヶ所の施工実績を持つ。
現在までに(H28.3月現在)国内23箇所、海外3箇所での施工実績があり、日産4,000株のリーフレタス工場から、低カリウムやベビーリーフといった栽培品目にカスタマイズ施設の他、カフェ・レストラン等の店舗併設型まで、クライアントの要望に応じて、さまざまな規模に対応している。
同社の栽培設備の特徴は、養液プールの両サイドに設置した自社開発品の特殊ローラーにて、栽培パネルを滑走させるという方式を採用することで省力化を実現。栽培パネルは自動連結式であるため、プール幅最大15mでも一人で簡単に引くことが可能である(ローラー滑走パネル連結方式:特許出願中)。
栽培パネルとプールの水面は触れていないため空気層が設けられ、パネルに藻の付着がなく、洗浄の手間が大幅に軽減することができる。また栽培ラックの棚間を最小限に設計し、多段化する事によって単位面積当たりの収穫量増を図っている。
こうした植物工場の細かい部分に独自ノウハウがつまった栽培資材の個別販売も開始した。新設の植物工場の他、既設の設備への取り付けも可能となっている。販売商品は独自開発の栽培パネルや培地カップ、ローラーユニット・アルミレールの他、共通資材のウレタン培地や植物育成ランプ、計測機器などを取り扱っている。
詳細ウェブサイト: http://www.jdc1974.co.jp/index.html
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