グローバルに展開するオルタナティブ投資会社であるカーライル・グループは、日本一の売上を誇るもやしブランド「名水美人」を擁する九州ジージーシーを中心とするGGCグループとの戦略的業務資本提携を発表した。
カーライル・グループによる出資額や取得株式比率は非公開となっている。基本的な経営体制は変わらず、社外取締役などによる出向にて経営をサポートし、国内における生産拡大や海外市場への進出を目指す。
室内の環境制御された工場生産が最も普及している商品がモヤシである。植物工場にて大量に生産・低コスト化を実現し、非常に安い価格(かつ安定価格)にてスーパーでも販売されている。
GGCグループの中心でもあるモヤシ製造の九州ジージーシーは大分県を拠点にしており、西日本のモヤシ市場ではトップシェア。単一ブランドの「名水美人」商品のモヤシは日本一の売上を誇る。
今後はカーライル・グループの経営ノウハウ・ネットワークを生かしながら、国内の生産体制を強化し、特に市場ニーズが高い野菜をミックスしたモヤシ商品やカット野菜に主軸にしながら首都圏・全国への販売を行っていく。
その他、“グローバル・グリーン・コーポレーション”(もやしを中心とする、高品質且つ安全な工場生産野菜を世界の食卓にお届けする)への進化の実現を目指し、中国や台湾などアジア市場への進出も視野に入れている、という。
【GGCグループ株式会社 概要】
・会社名:GGCグループ株式会社
・設立:2011年4月27日
・代表者:代表取締役 水本 勝清
・本社:岡山県小田郡矢掛町中205番地
・事業内容:もやし、ミックスもやしの製造・販売
・主要子会社:
株式会社グローバル・グリーン・コーポレーション
(緑豆調達、もやし・ミックスもやしの販売、設立:1990年2月8日)
九州ジージーシー株式会社
(もやし・ミックスもやしの製造、設立:1990年3月14日)
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