豊田通商は、2015年から新品種を軸に国内産コメ事業に参入しており、新品種のブランド名を「しきゆたか」(商標出願中)に決定した。本事業は、豊田通商が出資する水稲種子開発ベンチャー「株式会社水稲生産技術研究所」(水稲研)が権利を持つ新品種を用いて、契約栽培からコメの販売までの商流を構築することを目指している。
1. 名前の由来
本事業のビジョン「四季に恵まれた瑞穂の国ニッポンの農業に誇りを持ち、産業として永続できる生産システムの確立に貢献する」を、表す名前にしたいと考えました。
「日本」「貢献」「未来」をコンセプトに、人々がもっと豊かになれるよう願いを込めて「しきゆたか」と名付けました。
2. 2015年産の栽培状況
2015年産の作付けは、24県、約240ヘクタール(ha)となりました。収穫は、8月下旬より順次開始しており、10月中旬頃にピークを迎える予定です。収穫したコメは、食味分析などを実施した上で、中食・外食企業向けに提供を行っていく予定です。
3. 今後の事業展開について
生産面では、本事業に参加いただける生産者をさらに募るとともに、既存の産地での生産量拡大を図ります。5年後には2,700haの作付け、約2万トンのコメの取り扱いを計画しています。販売面では、品種特性を踏まえて、中食・外食向けを中心に営業活動を進め、販路の構築と「しきゆたか」の市場への浸透を図り、より多くの契約栽培が成立するよう取り組みます。
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