カゴメ株式会社は、城西大学との共同研究により、野菜ジュースを食前に飲むことで、メタボリックシンドローム(以下メタボ)の原因の一つである食後の血糖値の上昇が抑えられることを、ヒト試験で明らかにした。また、野菜ジュースを食事中に飲んだ場合は、食後の血糖値が速やかに低下することを確認した、という。
■本研究の目的
野菜には血糖値の上昇を抑える成分が含まれています。そこで本研究では、食前、または食事中の野菜ジュースの飲用が、メタボの原因の一つである食後の血糖値の上昇に与える影響を明らかにすることを目的としました。
■方法と結果
健常な大学生に、野菜ジュースと白米を次の5パターンで摂取していただき、食後の血糖値の変化を調べました。
・野菜ジュース200mLを白米106g摂取前に摂取(15分前、30分前、60分前)
・野菜ジュース200mLを白米106gと同時に摂取
・白米150gのみを摂取 ※全体の糖質量は50gに統一しました。
この結果、野菜ジュースを白米摂取前に飲むと、白米のみを摂取した場合に比べて食後の血糖値の上昇が低く抑えられ、特に白米摂取の30分前に野菜ジュースを飲んだ場合に最も高い効果が見られました。また、野菜ジュースと白米を同時に摂取した場合は、白米のみを摂取した場合に比べて、食後の血糖値が速やかに低下しました。
<まとめ>
◆野菜ジュースを食前に飲むことで、食後の血糖値の上昇が抑えられました。
特に、食事の30分前に飲むことで効果が高まることを確認しました。
野菜ジュースを食事中に飲んだ場合は、食後の血糖値が速やかに低下することがわかりました。