西松建設グループと玉川大学は平成24年1月17日に産学連携協定を結び、フルLED光源を採用した完全人工光型植物工場を導入した玉川大学サイテックファームを稼働させた。
同年10月より栽培試験を開始し、リーフレタスのほか、日産600株規模の事業実証を2年間にわたり行ってきた。さらに、生産した野菜は平成25年2月より、小田急線沿線のスーパー「Odakyu OX」を中心に販売もスタート。
同施設のLED光源は、植物栽培に特化した高出力高耐久性の「ダイレクト冷却式ハイパワーLED」を採用している。
本システムは苗の成長ステージごとに赤・青・緑の光条件を調節することができ、野菜栽培にとって最適な光環境を設定することが可能である。
また、光環境と培養液の調節を組み合わせることにより、野菜の品質を向上させ、これまでにない特徴ある野菜の生産が可能となっている。
こうした約2年間にわたる実証事業をもとに、玉川大学サイテックファームでは12月1日より、大規模植物工場である日産3,200株規模の栽培システムを稼動させ、高機能野菜などの研究を行いながら、販売先の拡大を目指していく。
「玉川大学サイテックファーム」(完全人工光型植物工場)
・「LED農園(R)」植物栽培システム
・生産規模 3,200株/日
・住所:東京都町田市玉川学園6−1−1 玉川学園内サイテックファーム
・建物構造/仕様:鉄骨造・クリーンルーム(栽培室、作業室)
・延床面積 約900平方メートル(見学スペース、事務所等含む)
・その他 JGAP ※ 認証取得農場(平成25年3月 東京都で初取得)
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