静岡県や小山町、生産者ら17団体でつくる「富士小山次世代施設園芸推進コンソーシアム」 は5月下旬から、同町湯船原地区に、トマトの栽培施設としては県内最大の太陽光利用型植物工場による生産拠点の整備に着手し、全国で人気の高い高糖度トマト「アメーラ」、ミニトマト 「ルビンズ」の栽培を始める。
本事業は農水省の「平成25年度・次世代施設園芸導入加速化支援事業」に採択されたもの。全国6カ所の実施地区のうちの一つであり、施設集約と木質燃料を活用した次世代型農業の先進地として、首都圏から近いトマトの一大生産地の形成を目指す。
計画によると、施設面積4ヘクタールの農地で周年栽培し、2016年から出荷する。年間生産目標は252トンで売上目標3.7億円。
同町産木質ペレットと重油を併用したハイブリッド暖房技術を導入し、化石燃料使用量の半減と燃料経費15%減を目指す。本格生産時には30人程度の雇用を見込んでいる。
生産は、県内外で高糖度トマトを作る(株)サンファーマーズが設立した「サンファーム富士小山」の4農家が担う。東京青果やJA静岡経済連などの販売業者や研究機関も参画し、「エコなトマト」として販路拡大を狙う。
アメーラは農業生産法人10社が出資して設立したサンファーマーズが販売する高糖度トマトのブランド。現在は静岡県と長野県の計13農場で生産している。
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