三井不動産は農業ベンチャーのみらいと組み国内最大級の完全人工光型植物工場を千葉県に建設する。作物の成長を速める発光ダイオード(LED)照明を使う栽培装置を導入し、来年4月からレタスなどを1日1万株出荷する計画。
三井不動産が千葉県柏市で開発中の「柏の葉スマートシティ」の近くに建設する。建屋の延べ床面積は1200平方メートル。投資額5億円は三井不動産が全額を負担する。来年1月の完成後、みらいが借り受けてレタスやハーブなどを生産する。
本プロジェクトには農林中央金庫も流通面で協力し、生産した野菜の販売を手掛ける新会社をみらいなどと設立する。加工や流通などで農作物の付加価値を高める農業の「6次産業化」を支援する官民ファンドを通じて新会社に出資する計画。また、野菜の鮮度を保つ最新のパック詰め装置を導入、レタスは通常の2倍の4日間程度日持ちするようになるという。
地元の農協とも連携し、植物工場と露地栽培の野菜を組み合わせた販売を検討している。葉物野菜は台風など天候により収穫量が大きく左右される。三井不動産は年間を通して安定供給できる植物工場の需要が増加するとみている。(参考:日本経済新聞より)