沖縄の空き店舗商店街に人工光型の施設をオープン。商店街の活性化と障がい者の雇用創出・自立支援を目指す

沖縄市中央の中心商店街で1月9日、完全人工光型の植物工場がオープンした。市の一括交付金約1243万円を活用し、空き店舗が目立つ中心商店街の活性化と障がい者の雇用創出、自立支援を目指す。栽培品目は、レタスやミズナ、コマツナなどの葉野菜。市によると、中心市街地に植物工場が開所するのは県内で初めて、という。


植物工場は、一番街商店街の空き店舗の1階部分に新設した。面積は約110平方メートル。エアシャワー付きの施設では蛍光灯を1日12〜16時間照射して栽培を行う。市の委託を受けて同工場を運営するNPO法人初穂を利用する障がい者4人を含む5人で生産する。1年目は約9トン、960万円の売り上げを目指す。

<写真:コザ・インフォメーションセンターより>


市は本年度、工事費のほか、店舗の賃借料や人件費などの運営費用を負担するが、2013年度以降は同NPO法人が自主運営を目指す。同NPO法人の仲原理事長も「障がい者の自立には地域の強い絆が必要。生産地と消費地が身近になるよう頑張っていきたい」と意欲を語った。同法人では、中心市街地の飲食店とタイアップし、同工場で生産した野菜を使ったメニューの提供や親子での収穫体験なども計画している。(参考:2012.1.10 沖縄タイムスより)