精密機器向け金型製造のコスモ精機がマンゴー、パッションフルーツなどを栽培。工場空きスペースに食品加工施設を併設・ネット販売も予定

精密機器向け金型製造のコスモ精機は、愛媛県東温市内でマンゴーやパッションフルーツなどの栽培を始めており、11月からインターネットを通じて販売する。工場の空きスペースに食品加工施設を設け、来春からロールケーキなどを販売する。金型の人員に余裕があるときの作業の受け皿とすることで、経営体質の強化を狙う     農業参入には、農家から約5000平方メートルの農地を借り、約1500平方メートルを使ってビニールハウスを設置。残りの農地を使って露地栽培も始めている。農家や苗の販売会社の技術指導を受け、マンゴー、パッションフルーツ、グアバ、ドラゴンフルーツ、アセロラの5種類を栽培している。     パッションフルーツなら年1万個の収穫を見込んでいる。自社のホームページに専用サイトを開設し、来月から農産物の直売を始める。菓子づくりが得意な社員を集め、ジャム、ゼリーなどを商品化する計画だ。約1500万円を投じて、本社敷地内にある工場の空きスペースにオーブンや冷蔵庫などの設備を入れる。     加工食品はネットを通じて販売するが、小売店ルートも開拓する。農産物の販売と加工食品の販売を合わせた売上高は、2015年8月期に3200万〜3300万円を計画している。同社は1991年の設立で、11年8月期の売上高は3億7000万円。主力事業はデジタルカメラなど精密機器向け金型の製造だが、取引先企業の経営状況を受けて仕事量の増減が激しい。(参考:日本経済新聞より)    ]]>