2050年には世界人口が90億人を超えるだけでなく、その人口の80%が都市部に集中する、と予測されている。そこで、将来的には地球環境や都市部の生物多様性にも配慮しながら、効率的な食料生産を実現するアイデアとして植物工場やBIA環境志向型アグリビルディングといったテーマに注目が集まっている。
例えばPlantagonが提案するシステムは、一般的な植物工場のように垂直・多段式栽培ではなく、球面体の中で、らせん状に水耕栽培を行うデザインとなっている。同社によると、らせん式に栽培する方が、面積当たりの生産効率がアップするという。
球面体の水耕栽培であれば去年の冬、東京ドームシティーのイルミネーションでも、LEDを利用した植物工場が展示され、栽培したレタスを定期的に配布していたが、外観は少し近いかもしれない。
今回の栽培システムであるPlantagon greenhouseは現在、研究開発段階ではあるが、計画としては3年以内に試作品を稼働・設置する予定。技術的なサポートは、Sweco社が行っている。
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