ナチュラルグリーンパークホテルによる植物工場の併設、宿泊客が自ら収穫した野菜をサラダに

 山口県・山陽小野田にあるリゾートホテル「ナチュラルグリーンパークホテル」では「地球と人に健康を」をコンセプトに、ホテルに併設した小型の太陽光利用型植物工場を運営している。

インドネシアのバリ島など海外のリゾートホテルや欧州などでは、こうしたコンセプトのホテルを見かける機会もあるが、国内事例では非常に珍しい。

ナチュラルグリーンパークホテルによる植物工場の併設、宿泊客が自ら収穫した野菜をサラダに
併設した生産プラントでは、宿泊客自身が摘んだ野菜や果物をシェフが調理するサービスも提供しており、評判も上々のようだ[写真は楽天トラベルによる予約サイトより]。

また、食べ残しなどの食品ごみを有機肥料に再生する「有機肥料リサイクルプラント施設」も備えており、「自然環境完全調和型リゾート施設」を目指している。

水耕栽培にて約70種類ほどの野菜を栽培しており、宿泊客には自らが摘んだ野菜をご夕食時にシェフが「世界でひとつだけのマイサラダ」にしてくれる。

実際に訪問した際にはトマトやキュウリ、カブに加えて、レタス類やハーブ野菜などを生産していた。季節・時期によって栽培する品種は異なる、という。

ナチュラルグリーンパークホテルによる植物工場の併設、宿泊客が自ら収穫した野菜をサラダに
海外では、完全無農薬・有機栽培の畑を持ち、宿泊客に農作業を手伝ってもらうサービス(特に田舎に多い)や、再生可能エネルギーを利用したフルーツ類・ハーブ植物の水耕施設を運営しながら、お客自身が収穫、食育や循環型農業を学べるようなリゾートホテルも存在する。

インターネット販売による安売り傾向が続くホテル業界にとって、何か他社とは異なるサービスやコンセプトを確立することは重要となる。


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