スプレッド、植物工場企業として初めて「Mizuho Innovation Award」を受賞

人工光型・植物工場を運営する、株式会社スプレッドは2022年4月7日、みずほ銀行による、有望なイノベーション企業を表彰するアワード「Mizuho Innovation Award 2022年1-3月期」を受賞した。同アワードにおいては、植物工場企業として初の受賞となります。

スプレッド、植物工場企業として初めて「Mizuho Innovation Award」を受賞
Mizuho Innovation Award とは
みずほ銀行が、2017年10月にイノベーティブな事業に挑戦するスタートアップ企業の成長をサポートする目的で創設された賞です。四半期ごとに、ビジネスモデルの優位性、チーム力、成長可能性などを評価の軸として対象企業を選定し、表彰しています。


スプレッド受賞の理由
この度、スプレッドは、以下の2つの観点から評価をいただきました。

① イノベーション
従来、稼働率が課題だった植物工場において、絶え間ない技術開発により高い生産性(稼働率 99% (※1) 達成)を確立し、持続可能なフードインフラを構築できた点

② 社会課題解決
エネルギー消費を削減し水資源をリサイクルするなど、環境負荷を低減したサステナブルな生産方法を確立し、気候変動による食料生産の不安定化、農業人口の減少といった社会的課題を解決している点


スプレッドの取り組み事例
技術革新による生産性向上と安定供給の実現

世界初の大規模自動化植物工場「テクノファームけいはんな」(京都府木津川市)では次の技術を搭載。

①自動化栽培
②大規模栽培での高い環境制御技術
③IoTによる栽培管理システム

スプレッド、植物工場企業として初めて「Mizuho Innovation Award」を受賞
これらを融合させることで高い稼働率を保ちつつ、生産コストの削減と高品質な野菜の安定生産に成功。


現在、パートナー工場を含むスプレッドの総生産力は1日あたり8トンを超えます。天候を問わず、1年を通して全国の約4,500店の小売り店舗に自社の植物工場野菜ブランド『ベジタス』などを安定的に供給し、持続可能なサプライチェーンの実現に貢献。取引先や消費者からともに高い評価をいただいています。


サステナブルな生産方法
栽培期間中に農薬を使用しないため、河川や大地の汚染を防止し、生物多様性の保全に貢献しています。また、テクノファームけいはんなでは養液だけではなく、野菜から蒸散される水も再利用し栽培に使用する水の約90%をリサイクル。貴重な水資源の有効活用を可能にしています。

スプレッド、植物工場企業として初めて「Mizuho Innovation Award」を受賞
今後の展望
世界的な気候変動や人口増加によって食料安全保障がより一層注視されています。2024年には国内の植物工場市場の規模が360億円に到達するといった試算が示すように、安定的な生産を可能にする植物工場への期待がさらに高まると考えています。(※2)

この度の受賞を機に、スプレッドは事業拡大をさらに進め、2030年までに国内において日産100トンの生産体制の構築を目指します。


※1 最大生産株数に対する生産実績株数の割合

※2 工場野菜生産者出荷金額ベースにした、国内における完全人工光型植物工場の運営市場規模
矢野経済研究所、2020年「2020年版 植物工場の市場実態と将来展望 概要」