三井化学株式会社は、日本産青果物等の輸出プラットフォーム事業を運営する株式会社世界市場へ、2021年8月に出資した。
今回の出資により、三井化学と世界市場が連携し両社の強みを生かすことで、日本産農産物の輸出が抱える課題解決に向けたソリューション型ビジネスを進めて参ります。
◆背景と課題
日本の農業を今後も持続的に発展させるために、現在、政府主導で農産物の輸出拡大の取り組みが進められております。
青果物もその一翼を担うべく期待されていますが、青果物は、穀物類や加工品とは異なり、海上輸送中の傷みが激しく大きなフードロスが発生するため、新鮮な状態で海外消費者に届けるのが困難です。
また、海外へ輸出する際には、それぞれの対象国の農薬残留基準値に適合させる必要があり、個々の生産者には対応が難しいものです。日本の青果物輸出拡大には上記のような課題があります。
◆三井化学グループの強みについて
1.長期の海上輸送に耐えうる青果物用の鮮度保持包装資材と知見を有すること
2.関係会社の三井化学アグロが、農薬とその技術的知見を有していること
当社は、アジアを中心に青果物の流通基盤の構築を目指す世界市場との協業を通して、日本の青果物輸出に係る課題に対するソリューションを提供し、フードロス削減に貢献することを目指します。
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