株式会社4Natureは、家庭でのコンポストの普及をめざすローカルフードサイクリング株式会社の家庭でのコンポストに特化したバッグを導入し、家庭で出る生ごみをコミュニティでの共同管理のもと堆肥化するプロジェクト「1.2 mile community compost – Omotesando -」を、2020年8月1日(7月1日より募集開始)に開始する。
共同コンポストは表参道エリアにて新しい時代の新しい文化を発信し続ける「COMMUNE 表参道」(東京都港区)に設置いたします。
回収と堆肥化で、使い捨てのその先へ
株式会社4Natureは、サトウキビの残渣(バガス)を原料にした100%植物性かつ生分解性のプラスチックストローの販売をするなかで、飲食店などの使用済みのストローをボランティアと協力しながら回収・堆肥化することで、使い捨てでありながらも堆肥化(再資源化)を前提とした循環型のビジネスモデルを構築し、根本的なプラスチック問題の解決を目指しています。
この回収システムは現在、東京都内の一部飲食店を対象にボランティアとともにおこなっています。飲食店での使用済みのストローを回収し、堆肥化することで、使い捨ての枠組みを超えた、新しい考え方を提案しています。
また、回収のなかで生まれるボランティアと店舗の新たな関係性やコミュニケーションは、プラスチック問題の解決だけにとどまらず、人同士の交流などを再確認することにつながり、まさにこれからの都市型の循環サイクル構築の礎となると確信しています。
表参道発、コミュニティコンポストという新しい文化
「1.2 mile community compost – Omotesando -」は、そうした循環サイクルの一環として取り組む新たなプロジェクトです。
拠点となるCOMMUNEより半径2km(約1.2マイル)を生活圏とする方を対象に、家庭で作ったコンポストを持ち寄って、共同でひとつの大きなコンポストを完成させ、堆肥あるいはその堆肥を用いた野菜作りなど、資源として地域へ還元することを目的としています。
「お隣さん」との関係が薄くなっている現代社会において、当プロジェクトをきっかけに参加者同士が意見交換や交流などを有機的に行い、都市部にいながらも地域社会とのつながりを考え感じることができる場を作ることで、これからの都市での社会のあり方を模索していきます。
当プロジェクトでは2社のご協力のもと実施いたします。ローカルフードサイクリング株式会社には、都市部でコンポストを普及させる活動において、家庭で手軽にコンポストに取り組めるキットとコンポストについてのアドバイスを提供いただきます。
また、COMMUNEはこれまで多様な文化や最先端のトピックの発信地として多くのイベントを開催してきた場でもあり、表参道から「循環」という新しい文化を築いていくことにご賛同いただきました。
7月1日より、コミュニティメンバーを募集中
2020年7月1日より、お住まいや勤務先など、表参道を生活圏とする50名の募集を開始いたしました。ご自身の生活の中で、コンポストの取り組みにご関心のある方、地域のコミュニティーにご関心のある方など広く募集しております。
楽しく、気軽に、自然と人間の関係性を考えるきっかけになれば幸いです。ご応募にあたっては、下記URLをご確認ください。
募集概要 https://www.4nature.tokyo/community-compost
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