鮮度保持装置の製造販売を行うDENBA株式会社は、中国海南省文昌市と提携し、中国コールドチェーン事業に参入する。今回の新たな事業の一環として、DENBA株式会社の海南省の支店にて約3億人民元(約50億円)を調達し、大型冷蔵庫150台と冷蔵コンテナ300台を購入した。
中国の地元企業との提携も進め、2019年内に独自の鮮度保持システム「DENBA+」を搭載したコールドチェーンの構築を中国国内で目指します。
また、今回購入した冷蔵コンテナと冷蔵車は地元企業の物流拠点に配置し、海南省文昌市の名産品である文昌鶏を、海南省外へ冷蔵輸送することで、年間約6,000万羽だった文昌鶏の販売を約1億羽まで消費拡大することを目指します。
従来の冷蔵輸送では、輸送中に食味や鮮度が落ちるうえ、細菌の増殖によって廃棄されることで、海南省外での消費に繋げることができなかったことが課題としてありました。
今回の大型冷蔵庫及び冷蔵コンテナはDENBA技術を搭載し、遠方への輸送も可能であることから、海南省外での消費に繋げます。また、海南省との取り組みをきっかけとして、中国コールドチェーン事業に参入し、都心部への販売を望む地方農業の活性化につなげたい考えです。
■DENBA技術
DENBA技術は、独自の波長技術により空間で水分子を活性化させる技術を開発しました。世界諸国で特許を取得したこの技術は、冷蔵庫や冷蔵庫内に独自の波長空間を作り出し、細胞の中の水分子に振動を与えることにより、これまでよりも食材の鮮度を長く保持することができます。
また、同時に細胞を壊さず、冷凍や解凍をすることを可能にし、食材の鮮度を維持したまま、保存や輸送することが可能となりました。食材へのストレスが少ないため、味落ち(ドリップ)等がなく鮮度を維持することが可能です。
[関連記事]
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・鮮度保持技術「DENBA」が家庭用冷蔵庫に導入、中国大手家電量販店100店舗でイベント開始
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