新潟県と長岡技術科学大学が連携して準備を進めてきた、下水からの資源・エネルギーを活用して、イチゴやワサビといった高付加価値植物や藻類などの栽培を行う実証プラントが6月13日に完成した。
6月27日には見学会を開催、報道にも公開され、約70名の関係者と12社の報道機関から出席があった、という。本プロジェクトに参画・協力している団体は以下。
積水化学工業(株)、東亜グラウト工業(株)、(株)大原鉄工所、高砂熱学工業(株)、新潟県立植物園、新潟県農業総合研究所園芸研究センター
実証実験の概要について
実験は、国土交通省の「GAIAプロジェクト」の支援を受け、未利用の下水自体に含まれる熱や汚泥を分解する際に発生する消化ガス(メタンガスや二酸化炭素)を植物栽培に活用するもの。
下水から取り出したエネルギー全般を、植物栽培に使うことは全国でも初めての取り組み。実証場所は、新潟県の西川浄化センター敷地内に設置されている。
下水処理水は、熱交換器やヒートポンプによりハウスの冷暖房の熱源とするほか、消化ガスから二酸化炭素を分離・供給し、植物の光合成に利用します。
電力も消化ガス発電を充てることで、ハウスで消費するエネルギーを下水発のエネルギーで賄うことができます。
ハウスは冷温室と温室の2棟があり、ワサビや新潟県特産イチゴの越後姫を栽培するほか、熱帯のパッションフルーツ、藻類(梅花藻)の栽培も試験的に行われている。
※ 詳細・見学申込は県のホームページより http://www.pref.niigata.lg.jp/gesuido/1356847337372.html
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