オイシックス株式会社が、株式会社とくし丸の株式を取得し、連結子会社化することを決定。本年5月30日の払込みをもち、連結子会社となる。現在、とくし丸の年間流通金額は約15億円だが、オイシックスはとくし丸の事業成長を加速させ、とくし丸の年間流通金額を、3年後には6倍以上の100億円とすることを目指す。
■年間成長率300%!買い物難民の味方「とくし丸」について
とくし丸は、日本全国のスーパーマーケットと提携し、「移動スーパーマーケット」の仕組みをフランチャイズ方式で提供する事業を手掛けています。主な利用顧客は70代、80代のいわゆる買い物難民といわれる方々です。400品目、1200品を販売車両に積み込んで、ご自宅まで訪問して販売しています。
現在、27都道府県で展開をしており、53社のスーパーマーケットと提携しています。2016年3月には月間流通金額が2億円を超え、年間約3倍の成長をしています。
■ネット宅配のオイシックスが、なぜとくし丸と手を組むのか?
1.企業理念の実現の推進
現状のオイシックスは、販売チャネルはインターネット、お客さまは30代、40代の女性が中心です。一方、とくし丸はオイシックスではリーチできていないお客様に実現できていないサービス(移動車両によるリアル販売)を提供しています。
とくし丸を買収、子会社化することにより、「豊かな食生活を、より多くの人に」という、オイシックスの企業理念の実現の推進を目指します。
2.オイシックスの強みを活用した、とくし丸の成長加速
オイシックスが強みとする定期購入モデル(サブスクリプションコマース)で得た知見を活用し、お客さまの購入履歴のデータベース化、分析、提案力の強化などを通じ、お客さま1人当たりの売上を効率的に伸ばすことを目指します。また、生鮮食品宅配で養った温度管理などのノウハウを通じ、お届けする商品の品質も高めていきます。
さらに、累計200万食以上販売している献立キット「KitOisix(きっとおいしっくす)」のシニア顧客向けなど、とくし丸の利用者にあわせた付加価値の高い商品開発も今後検討していきます。
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