NTN、自然エネルギーによる発電を植物工場へ利用。循環モデル「グリーンパワーパーク」を設立

 NTN株式会社は、三重県桑名市に位置する先端技術研究所の敷地内に、風力・水力・太陽光を活用して発電したエネルギーを電気自動車EVや植物工場などへ循環させるエネルギー循環モデル「グリーンパワーパーク」を設立した。
パーク内には、NTNが開発した垂直軸風車を3基、小水力発電装置を1基、風力と太陽光のハイブリッド街路灯を3基を新たに設置し、自然エネルギー関連装置の実証実験を行う。
NTN、自然エネルギーによる発電を植物工場へ利用。循環モデル「グリーンパワーパーク」を設立NTN、自然エネルギーによる発電を植物工場へ利用。循環モデル「グリーンパワーパーク」を設立
垂直軸風車は、どの方向から吹く低速の風でも回り始め、風速2m/秒で発電を開始するほか、ほとんど騒音を出しません。小水力発電装置は、農業用の水路や下水道など、小さな水流がある場所で使用可能で、特殊な形状のプロペラの羽根が効率的に水をとらえる構造となっています。

これらの装置により発電した電力は、低炭素化社会を実現する具体的な事例として、EVの充電や植物工場の夜間照明などに活用します。各装置の発電量や、蓄電、消費の状況は、コントロール室で常時モニタリングすることで最適に制御し、CO2を排出しないクリーンな自然エネルギーを効率的に循環させます。

 なお、本施設は「伊勢志摩サミット」の関連行事として、桑名市を主会場に開催される「2016年ジュニア・サミット in 三重」の視察先に選ばれています。環境と持続可能な社会について討議するG7各国の中高生に見学いただくほか、「ジュニア・サミット」開催後は、近隣の小中高生にも公開し、省エネルギーなどの教育に役立てていただく予定です。