Bionext organic associationによると、オランダのオーガニック食品の輸出額は2014年に急激な伸びを見せ、総額で9億280万ユーロを記録した、と発表した。これは2013年と比較すると11%の上昇である。
中でもトップ品目であったのは卵、ニンジン、トマト、チーズ、豚肉となっており、動物や自然環境に配慮し作られた農産物を消費者が選択するようになったことを反映していると見られる。
なお、植物工場を含む施設栽培された野菜(オーガニック)の輸出は4300万ユーロから5000万ユーロへの増加と、最大の増加率を見せた(図はオランダ公式ページより)。
オランダはヨーロッパの中でも隣接国が多く、オーガニック食品・農作物もこれらの国に多く輸出される。特に大きな割合を占めるのはドイツで、輸出額全体のうち40%となっている。
2位以降はベルギー、フランス、スカンジナビア地域、イギリスであるが、アメリカやアジアへの輸出も伸びており、今後のさらなる拡大が期待できる。
オランダ国内でも過去5年間のうちにオーガニック作物の消費額は倍増している。総額800億ドル以上といわれる世界市場の中でも、オランダは最も急成長している地域だと言えるだろう。
オランダ農業省は、来年2月に世界最大といわれるオーガニック作物のトレードフェアbiofach2016がドイツで開催されることを発表した。オランダは今年のパートナー国であり、100の企業が参加予定である。
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