JFEエンジニアリング、太陽光利用型植物工場の拡張と温泉熱をプラント熱源として利用

 JFEエンジニアリングは、北海道・苫小牧市にガスエンジンによるトリジェネレーションシステムを備えた太陽光利用型植物工場・スマートアグリプラント(第一工場、第二工場/計1.5ha)を建設し、2014年8月より、同社グループのJファーム苫小牧株式会社がトマトとベビーリーフの生産・北海道内のスーパーマーケット等に販売している。

こうした中、同社では栽培品種の多様化を図るとともに、多様な熱源をプラントで利用する実証を行うため、第三工場(1.0ha)を増設する。

第三工場では、現在同社が横浜本社内の試験温室で開発中の高糖度トマト『スマートルビー』をはじめとする高付加価値品種の栽培・出荷を行います。本年11月末までに工場を完成し、『スマートルビー』の栽培を開始する予定です。

JFEエンジニアリング、太陽光利用型植物工場の拡張と温泉熱をプラント熱源として利用

 また、苫小牧のスマートアグリプラントで利用する熱源の実証については、既にガスエンジンによる排熱利用を行っており、2月中旬からのバイオマスボイラーによる熱源利用の準備を進めているところです。

 これに加えて今回、温泉熱利用の実証を行うことにしたもので、これによりプラントを立地する地域で、最も入手しやすく経済的な熱源を活用したプラントモデルの確立を図ります。温泉熱利用の経済効果については、従来の温風暖房機などによる熱供給と比較して約50%のコストを削減することを見込んでいます。