住友林業株式会社は「家具組み込み型の家庭用植物工場システム」の実用化に向け、パナソニックと共同で受容性調査を開始した。神奈川県川崎市にある住友林業の新百合ヶ丘展示場に同システムを設置し、展示場来場者へのヒアリング調査を実施する。
同社では、家庭用菜園システムを家具や住宅設備機器に組み込む空間設計の検証、未来型の新しいライフスタイルの提案を通じ、顧客の新たなニーズを把握した住宅商品提案につなげていく。
また、パナソニックでは、千葉県柏の葉キャンパスにおいてネットワーク型の家庭用植物工場の実証実験を既に開始している。
住宅を購入する一般消費者の意識や要望の把握を期待するパナソニックと、新しい室内空間の提案により、新たなライフスタイル、住まい方の提案を検討する住友林業との方向性が一致し、協力して実用化に向けた検証を住宅展示場にて実施することとなった。
新百合ヶ丘展示場のリビングダイニングに、木質建材部材の製造販売事業を行う、住友林業クレスト株式会社が製作したサイドボードに、現在研究開発中のパナソニックの家庭用菜園システムの実機を組み込み、来場者は直接見て触れることができる。
サイドボードは展示場の内装と合わせた色合いでデザインし、システム機器単体の場合と比較し、室内空間に溶け込むインテリア性を追求している。
展示場では、実際に同システムを活用し、液肥を利用した水耕栽培により、レタスをはじめとする数種の野菜類やハーブ類の栽培検証を行う。
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