NPO団体である596エーカーズは、ニューヨークのブルックリン地区を活動の中心に、市民コミュニティーを活性化するため、周辺地域の土地活用について学習可能な公共教育プロジェクトを展開している。
そのメインツールが、ニューヨーク市における公共機関が所有する空きスペースに関する情報提供サイトである。
同団体では啓蒙活動や情報提供のため地図を作成し、スマートフォンでも閲覧可能にすることで、ソーシャルメディアとも連携しながら、オンライン上で参加者である市民同士が相互にコミュニケーションを行えるような工夫もされている。
この地図ツールを活用することで、自分が住んでいる周辺エリアで、どのような公共スペースが未活用であるのかを発見することができる。
同団体では今後、空きスペースの活用プランの提案や申込まで実施できるようにサービスを充実させる予定である。
本プロジェクトは2011年夏から開始し、同団体で働いていた4つのグループがニューヨーク市の4つの公共機関との連携を行い、屋上スペースなどで野菜や果物を栽培し、食や環境を学習できるプログラムを既に提案している。
このような情報プラットフォームを整備することで、興味を持った市民が情報へ簡単にアクセスし、未活用の公共スペースを利用した多くのアイデアが集まるだろう。
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