シカゴ州立大学、空き施設を活用したLED植物工場とアクアポニクスの実証試験へ

 冬は雪が降り積もる米国・シカゴでの年間・安定的な食料生産を目指し、シカゴ州立大学では倉庫を改装して、アクアポニクスの研究を行っている。同施設ではアクアポニクスを利用して、バジルやミントなどの野菜と淡水魚ティアラピアを栽培している。

アクアポニクスというと、簡易的なビニルハウス内にて、太陽光を利用した栽培事例が多い中、閉鎖型・人工光を利用したケースは非常に珍しいだろう。

シカゴ州立大学、空き施設を活用したLED植物工場とアクアポニクスの実証試験へ担当者によると、シカゴでは最初のアーバン・アクアポニクス施設である、という。同大学のバイオロジカル・サイエンス学部のテクニカルスタッフであるAlison Gise Johnson氏が施設の管理者となっている。

例えば、イリノイ州のAquaRanch社やウィスコンシンにあるSweetwater Organicsなどは全て地方の田舎で生産している。

同氏によると、アクアポニクスは都市周辺住民に対して、新鮮な食料を安く提供でき、遠方から大量の食料を輸入せずに済むことから環境負荷を軽減できることが大きなメリットだという。