株式会社デンソーが、太陽光利用型植物工場・農業用ハウス内環境をリアルタイムにスマートフォンなど手持ちの情報端末でモニタリングできる農業ICTシステム「プロファームモニター」を7月1日から発売する。メーカー希望小売価格は28万8千円(税抜、通信費別途)で、トヨタネ株式会社などを通じて販売する。
今回発売する「プロファームモニター」は、温度・湿度・CO2センサー、日射センサー、通信機本体、簡単取り付けケーブルとオプションの水分センサーで構成されている。
自動車品質に準じた高い耐候性と精度を備えた機器により、ハウス内の気温、湿度、CO2濃度、日射量を計測し、データをクラウド上で管理しスマートフォンやタブレット、パソコンなどの情報端末でハウスから離れた場所でもリアルタイムに閲覧することができる。
特徴として、電源はACプラグ(100V)に対応、また簡単に脱着可能なケーブルの採用により電気工事が不要で、土壌消毒や清掃の際に脱着が容易にできる。
さらに、停電時や設定したセンサーの規定値を超えた場合に異常をメールで知らせる機能を標準で装備するとともに、お困りの際にすぐ相談できるサポートセンターを設置している。
昨年4月には、車載空調システム技術や工場用制御技術を活用し、ハウス内を最適状態に自動制御するシステム「プロファームコントローラー」を発売した。
今回発売の「プロファームモニター」はモニタリング機能に特化したことにより安価を実現、かつ取り付けが容易なため、ハウスの規模を問わず、新規農業就業者から環境制御に関心の高いユーザーまで幅広い導入を目指す。なお、通信機および温度・湿度・CO2センサーは「プロファームコントローラー」に転用が可能だ。
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