京セラなど、農業用ため池など水上設置型の太陽光発電事業に参入

 京セラと東京センチュリーリースは水上設置型の太陽光発電事業に参入すると発表した。まず約10億円を投資し、兵庫県加東市の2カ所に水上設置型で世界最大となる出力計2900キロワットの発電所を建設する。

2014年度中に全国で計6万キロワットの発電所整備を始める計画で、太陽光発電の用地としてため池などを有効活用する。

京セラと東京センチュリーリースが共同出資する京セラTCLソーラーが事業主体になる。兵庫県加東市の2カ所の池にそれぞれ出力1700キロワット、1200キロワットの発電所をつくる。一般家庭920世帯分の消費電力にあたる年330万キロワット時を発電する。9月に着工し、15年4月に稼働する予定。

京セラなど、農業用ため池など水上設置型の太陽光発電事業に参入

 東京センチュリーリースがリース・ファイナンスを提供し、京セラ製の太陽電池パネル約1万1300枚などの発電設備を調達する。水上設置に必要な浮体構造物や技術は運用実績を持つ仏シエル・テール・インターナショナルが提供する。電力は関西電力に販売する。