完全人工光型では青森県内初の施設がオープン。既存のクリーンルーム工場を改修・蛍光灯にてリーフレタスを生産

青森県五戸町にて電子部品製造業を行う安部製作所では、人工光型植物工場では県内初の施設を開設し、2月26日からレタスの出荷を始めた。光源は蛍光灯を採用し、準クリーンルームにて通年栽培を目指す。新設された施設は、県の植物工場関連産業支援事業を活用し、2013年から事業化に着手。同12月、約4千万円をかけて既存の工場(クリーンルーム)を改修し、人工光型水耕栽培ユニットを導入。従業員6人でレタス4品種の栽培を始めた。


工場は延べ床面積が約300平方メートルで、1階が育苗室、2階が栽培室。育苗室では種をまいてから約30日間、水耕栽培の養液を自動散布し、苗に成長させる。22度に保たれた栽培室では、夜間を中心に蛍光灯の光を1日12時間当てて成長を促す。最短で種まきから40日で出荷できるという。


生産量は1日当たりレタス460株、年間で16万8千株の生産が可能。同社によると、「クリーン・キラキラ・ベジタブル」の名称で、県内のカブセンターとベニーマートで販売しており、3月上旬からは、よこまちストアでも取り扱う予定。えぐ味が少なく、みずみずしくて柔らかい食感が特徴である。


同社は1968年の創業以来、液晶パネルなどを製造してきたが、15年ほど前から業界の環境変化により受注が減少。経営の多角化を検討してきた。同社の安部社長は「今後は機能性野菜の栽培など事業拡大を図り、地元の農業や雇用の拡大に貢献したい。電気などコスト面での課題はあるが、努力次第で十分にやっていけると思う」と話している。(参考:デーリー東北新聞社より)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. ドイツベンチャーによる都市型・大規模アクアポニクス施設を建設
     ドイツ・ベルリンにて2012年、れんが造りの古い醸造所跡に設立されたECFファームシステムズ社によ…
  2. カナダ・サンセレクト社、植物工場によるトマト・パプリカの生産施設拡大
    カナダに本社を置くパプリカ・トマトの生産・販売企業であるサンセレクト社では、今年の秋から太陽光利用型…
  3. 沖縄セルラー電話、植物工場の運営ノウハウとIoTを活用した家庭用水耕栽培キットを来年2月発売
     沖縄セルラー電話株式会社は、株式会社KDDI総合研究所の技術協力を得て、IoTを活用した家庭用の植…
  4. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  5. 農業先進国の台湾にて「国際果実・野菜見本市」展示会が11月に開催
     台湾国際果実・野菜専門見本市が11月10日から3日間にわたって開催される(詳細記事/出展企業紹介)…
  6. インロコ、イオンに植物工場を併設。究極の都市型農業・店産店消モデルを推進
    イオン初の店産店消モデル・植物工場を併設 [前記事] のように、(株)インターナショナリー・ローカ…
  7. 中国山東省における近代化されたキノコ植物工場
     中国・山東省高密市に位置する恵和きのこ産業園は、青島農業大学の研究者が開発した技術を活用し、中央と…
  8. 三菱化学など、太陽光パネル・蓄電池を導入したコンテナ型植物工場がカタールへ
     完全人工光型植物工場を運営する(株)フェアリーエンジェルへの出資を行っているLED照明メーカーのシ…
  9. 3Dプリンターで造る未来の食べ物「Edible Growth」
     テクノロジーは野菜を生産する植物工場だけではない。オランダのアイントホーフェン工科大学を去年卒業し…
  10. オーストラリア政府がクリーン技術に1000億円以上の支援。環境配慮型の植物工場にも注目
     オーストラリア政府は、太陽光や風力などの自然エネルギーや省エネ・CO2などの排出削減など、地球環境…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. エチオピアの家族経営農家を支援。サステナブル農法「水滴収集グリーンハウス」を提案
     エチオピアの家族経営・小規模農家を支援する組織「ルーツ・アップ」では、小規模でも独立・採算性を確保…
  2. 村上農園、機能性表示の新制度を背景に機能性野菜スプラウトが販売好調
     太陽光利用型植物工場や施設園芸を中心としたスプラウト生産大手の株式会社村上農園が生産販売する2つの…
  3. 台湾「国際果実・野菜見本市」展示会、植物工場プラントメーカーからアクアポニックまで幅広く出展
     前回の紹介記事の通り、台湾のマイ・エグジビション株式会社は、2016年11月10日~11月12日ま…
  4. パンメーカーが昭和電工の植物工場ノウハウを導入・電気代30%カットを実現
     昭和電工のLED照明・高速栽培技術「Shigyo法」が、沖縄県の大手製パンメーカー株式会社ぐしけん…
ページ上部へ戻る