ケニアにて太陽光発電と電気分解方式の浄水装置を組み合わせた井戸水再生システムの販売へ・ソリューション事業への転換(シャープ)

シャープは2013年度をめどに、ケニアで太陽光発電と電気分解方式の浄水装置を組み合わせた井戸水再生システムの販売に乗り出す。フッ素や高濃度ナトリウムなどに汚染された井戸水を浄化し、生活用水として使用できるようにする。
 
 
16年度に25億円程度の事業規模に育てる計画。シャープは価格競争の激しい太陽光パネル単体売りからソリューション事業への転換を図っている。電力不足が問題のアフリカでブランド認知度を高め、大規模太陽光発電所(メガソーラー)市場創出につなげる。
 
 
シャープは浄水装置を駆動するための現地日射条件に合わせた太陽光発電システムを開発する。電気分解技術を応用した浄水装置は、直流電源で駆動することから、太陽光発電と相性が良く、使用する電気量も少ない。
 
 
太陽光のみで駆動するためメンテナンスや燃料は不要。遠隔地、無電化地域に適する。浄水装置は小型コンテナ並みのサイズで、処理量は1台で一日当たり25〜30トン程度。増設可能で、事業所単位、村単位の小規模浄水ビジネスを期待できる。
 
 
ケニアでは乏しい水資源を主要産業で取り合っており、気象変動が経済に影響するという。また、多くの地方で生活用水を井戸から供給しているが、くみ上げるための電力不足や、有害物質で汚染されている「失敗井戸」になるケースも多いという。
 
 
失敗井戸の多くが動力源喪失や有害物質混入で利用不可能になっており、シャープは解決策として太陽電池で自家発電し、有害物質を除去できる電解方式の浄水装置の導入に目を付けた。開発するシステムは、雨水処理や汚染水処理などにも応用できるため、工場の中水用途やホテルの上水用途向けなども期待できる
 
 
シャープはNTTデータ経営研究所や、電極のメーカーと「ケニアにおける浄水装置普及プロジェクト」というコンソーシアムを組み、野村総合研究所と業務委託契約を結んだのち、13年2月末まで調査事業を実施する予定。太陽光発電の付加価値を高めた現地生活インフラ直結の新規ソリューション事業として注目される。 (参考:朝日新聞より)
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. 大規模量産化による植物工場野菜の低価格化
     植物工場によるレタス生産について、大きな初期投資やランニングコストから、露地野菜より2~3割ほど販…
  2. 世界の都市開発に期待される環境志向型アグリビルディングや植物工場
     政府は6月12日、産業競争力会議を開き、成長戦略を決定した。成長戦略は金融緩和、財政出動と並ぶ安倍…
  3. UAE初・最新の太陽光利用型植物工場ベンチャー。来年夏にトマトを初収穫
     シリコンバレーを拠点に投資活動を行っていたSky Kurtz氏が中東UAEにベンチャー企業「ピュア…
  4. 日清紡がイチゴ植物工場の増設へ 関東・東海エリア需要にも対応
     完全人工光型植物工場を運営する日清紡ホールディングスの徳島事務所ではイチゴの生産・事業化を進めてお…
  5. カナダ・サンセレクト社、植物工場によるトマト・パプリカの生産施設拡大
    カナダに本社を置くパプリカ・トマトの生産・販売企業であるサンセレクト社では、今年の秋から太陽光利用型…
  6. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  7. グーグルが農業ビッグデータ解析ベンチャーに18億円の投資
     テクノロジーベンチャーに投資を行っているグーグル・ベンチャーは、農業ビッグデータ解析サービスを提供…
  8. 水不足のカリフォルニア州にて新たな都市型CSA農業モデルを実践。水耕栽培・アクアポニクスによる新技術導入
     昨年(2015年)の米国・カリフォルニア州における水不足は深刻な状況であった。同州では水不足の状態…
  9. ローム 完全人工光型植物工場による一季成りイチゴの生産へ
     ロームは2014年9月、福岡県筑後市の子会社の半導体工場内で、LED光源を利用した完全人工光型植物…
  10. 英国政府、アグリ技術の事業化支援に30億円を投資
     約125億円の規模をもつ大型官民ファンドのアグリテック・カタリストでは、イギリス国内に蓄積されてい…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 三菱樹脂、中国・無錫市に太陽光利用型植物工場の販売拠点を設立
     三菱樹脂株式会社の子会社で、太陽光利用型植物工場を展開する三菱樹脂アグリドリーム株式会社は、中国・…
  2. 米国の農業ビジネス、トランプ発言への影響。既に数千万円に設備投資を行う経営者も
     1月20日に米国にてトランプ新大統領が誕生するが、今後の具体的な政策方針には農業分野の経営者も注目…
  3. 米国NYの農業ビジネス最前線・市場ニーズに合わせた生産品目の切り替え(ガブリエルセン・ファーム)
     ニューヨーク州・ロングアイランド東部の町であるリバーヘッドにて花卉の生産を行うガブリエルセン・ファ…
  4. 多段式システムでカニを栽培、革新的な生産技術によりシンガポールの食料問題の解決へ
     食料の国内自給率向上を目指すシンガポールでは限られた国土面積であることから、政府が生産品目の選択と…
ページ上部へ戻る