宮崎市で花のデルフィニウムを生産する「ダイアナフラワーグループ」と、総合商社の日貿が、花の生産や販路の拡大で連携する。年間を通じて市場への安定供給を可能にすることで、需要の掘り起こしも見込む。
ダイアナは宮崎市の栽培農家5戸で栽培しており、メインの花であるデルフィニウムは、つぼみがイルカの形をしていることから、ギリシア語でイルカを意味する言葉に由来。華やかな花の形や色から結婚式やパーティーで人気があり、県内の生産量は年間117万本で全国5位。総合農業試験場には、品種改良によって開発したオリジナル9品種がある。
宮崎県内での生産時期は冬から春に限られるが、日貿グループの農業法人は夏でも涼しい長野県で農場を運営している。連携することで、課題だった通年出荷が可能になり、安定供給が進めば需要はさらに増える見込みだ。海外輸出も視野に入れ、年間54万本の生産を目指す。こうした取組みに対して、県も栽培技術指導で協力。農商工連携のモデルとして宮崎市の農場施設整備に約3700万円を補助する。
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