こゆ財団、地元食材を生かした『新富ガストロノミー・ツーリズム』で訪日外国人誘客へ

 一般財団法人こゆ地域づくり推進機構は2019年6月29日、「こゆ野菜カフェ」で、町産食材で構成したコースメニューを楽しむ一日限りのダイニングイベント『新富ガストロノミー』を招待客限定で開催する。

こゆ財団、地元食材を生かした『新富ガストロノミー・ツーリズム』で訪日外国人誘客へ
これは、点在する食資源をコースメニューとして編み上げ、訪日外国人客を中心に地域の食文化体験を提供する「ガストロノミーツーリズム」の取り組みです。


■特徴:豊かな食資源をコース料理で体現する訪日観光客向け体験コンテンツ
ガストロノミーとは、地域の歴史や風土を食を通じて体感することです。ガストロノミーツーリズムは、その体験を高付加価値のサービスとしたもので、宮崎県新富町では訪日観光客向けの新たな体験コンテンツとして開発しています。

2019年6月29日に開催する「新富ガストロノミー」では、地穫れの野菜をふんだんに使ったランチが好評の「こゆ野菜カフェ」店長である、永住美香氏が調理を担当。

カフェというカジュアルな空間で、野菜や牛肉、牛乳、そば、お茶といった多彩な食材からなる本格的なコースメニューが提供されます。当日は永住氏が食材や生産者、生産現場にまつわるストーリーも添える予定です。


<開催概要>
文化と料理を楽しむ新富(S)級グルメ「新富ガストロノミー」
日程:2019年6月29日(土)12:00〜14:00
会場:こゆ野菜カフェ(宮崎県児湯郡新富町1-20)
料金:1名2,500円
定員:10名(完全予約制)


<6月29日「新富ガストロノミー」メニュー例>
◎新富町のお茶
ANA国際線ファーストクラスにも採用実績のある、新富町の日本茶専門店「新緑園」のお茶。

◎新富トマトとカッテージチーズ
町の酪農家、松浦氏が昔ながらの低温殺菌製法でつくった濃厚な牛乳のカッテージチーズを町産のトマトと合わせて。

◎ボーンブロススープ
飲む美容液として海外で高い支持を得ている鶏ガラ由来のスープ。

◎こゆ牛と旬の野菜プレート
ふるさと納税でも人気のローカルブランド牛を地穫れの野菜とともに。

◎一口野菜カレー+新富ピーマン
甘くやわらかい新富ピーマンをトッピングした鶏ガラ仕様のさっぱりスープカレー

◎宮崎そばフロランタン
町の特産品であるそばと発酵バターや金ごまなど県産の優れた食材でつくったパリ生まれの焼き菓子。


■背景:点在する食資源をコース料理で再編集
宮崎県新富町は、東京ドーム約460個分の農地が広がる農業の町です。国内有数の早さで収穫される水稲のほか、ピーマンやキュウリ、トマトなどの施設園芸、鶏卵、鰻の生産も盛んです。

スマート農業にチャレンジを始めた若手農家や、農業の経営改善サービスをクラウドで提供する農業ベンチャーも拠点を構えるなど、次世代につながる新しい動きも始まっています。

一方、品質の高さと豊かなバリエーションの農作物がありながら、多くは首都圏をはじめとする大消費地への出荷が中心で、地域の経済活性化につながる機会は十分ではありませんでした。

他方で海外ではサン・セバスチャン(スペイン)に代表されるように、「美食都市」(ガストロノミーシティ)を中核とする観光ビジネスが積極的に展開されています。

「訪日外国人の消費動向」(観光庁:平成28年)では、訪日前に期待していたこととして「日本食を食べること」が1位である現状をふまえ、宮崎県新富町でのガストロノミーツーリズムの可能性を追求。「こゆ野菜カフェ」の賛同を得て、スタートすることとなりました。