凸版印刷とZMPによる無人物流支援ロボット、物流センター内の棚卸・検品における省人化を確認

 凸版印刷株式会社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」実現に向けた実証実験において、株式会社ZMPと共同で進めている、CarriRo®(キャリロ)ADとRFIDを組み合わせた無人物流支援ソリューションを使用し、棚卸・検品における省人化の効果を確認した。




■ 実証実験について
本実証では、電子タグが貼り付けされた段ボール・カゴ台車などをCarriRo®ADがけん引し、RFIDリーダーのゲートを通過させ、読み取り精度を検証。

物流センターでは、段ボールを積載したカゴ台車は重量があるため、人力でけん引する際の負荷が課題となっており、CarriRo®ADに段ボール・カゴ台車などをけん引させることで、その課題を解決。

凸版印刷とZMPによる無人物流支援ロボット、物流センター内の棚卸・検品における省人化を確認
本実証実験では、120kg以上の段ボールを積載したカゴ台車で500回以上の読み取りを完全に無人で実施し、段ボール・カゴ台車・番重などへの電子タグ貼り付け位置ガイドライン策定のための基礎実験データを取得。

加えて、人力でゲートを通過した時と比較して、無人で走行するCarriRo®ADがゲートを通過しても読取性能が変わらないことを確認しました。


■ 物流支援ロボットCarriRo®ADについて
CarriRo®ADはジョイスティックによる操作ができるドライブモードおよびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモード、及び自律移動機能を有した台車型物流支援ロボットです。CarriRo®ADの機能を活用することで、運搬の生産性を最大約3倍まで引き上げることが可能です。

CarriRo®AD単体で最大150kg、オプションの牽引治具を取り付けることで約300kg の荷物を運ぶことができ、倉庫や物流センター内のピッキング業務の効率化や、工場内の工程間搬送に利用することでベルトコンベアやAGV(無人搬送車)を代替することも可能です。

販売開始から累計100ユーザー以上の導入実績があり、自律移動による新たな付加価値により物流拠点や工場を始め、ホテルなどのサービス業界と様々な分野に導入が広がっております。

【製品Web URL】 https://www.zmp.co.jp/carriro/
【動画】 https://youtu.be/aBSwF8SvfcU


【CarriRo®ADの主な仕様】

本体重量 55kg
大きさ 幅600mm、奥行910mm
高さ 240mm(ハンドル部960mm)
最大積載荷重 150kg
最大速度 6km/時間(ドライブ、追従モード)
3km/時間(自律移動モード)
牽引力 250N (300kg相当) (路面状況や台車の状況によります。)
充電時間 2時間半
稼働時間 8時間(稼働状況によって異なる可能性があります。)