鳥山牧場、関東で初となる肉用牛の『JGAP認証』を取得。味覚センサーを導入・味の見える化へ

 群馬県利根郡昭和村でブランド牛「赤城牛」の生産を手がける有限会社 鳥山牧場は、農林水産省が推奨する農業生産工程管理手法の『JGAP家畜・畜産物(肉用牛)認証』を3月14日に取得した。

肉用牛では、北陸・中部・関東・甲信越初の認証農場となる(3/14現在、国内では肉用牛認証18農場)。

鳥山牧場、関東で初となる肉用牛の『JGAP認証』を取得。味覚センサーを導入・味の見える化へ
■新時代の流通に向けた「次世代の仕組みを構築」
この度の『JGAP認証』取得の背景には、世界的な食品安全などの認証制度に関する要求の高まりや、2020年東京オリンピックにおける「持続可能性」に配慮した運営方針などがあり、鳥山牧場では黒毛和牛100%の一貫生産牧場としていち早くこの問題に着手し、昨年の春『農場HACCP』を取得しました。

『JGAP認証』は「信頼できる農場」の目印として、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証であり、消費者は安全性が確保された農産物の調達が可能となります。

また、東京オリンピックの食材調達基準も満たしていますので、インバウンド需要の増加に向けて、農産物バイヤーや飲食店も安全で美味しい食肉を仕入れる事ができます。

さらに、鳥山牧場では美味しいお肉の見極め方法としAISSY株式会社が開発した味覚センサーを活用し、一般的な「霜降り」に頼らない「味の見える化」に成功しました。

味覚センサーは、味のデータ取得から「入力」「解析」「出力」の3工程で行われ、その結果を生産現場へ反映することで、” 安定した美味しい”お肉の再生産に活かしています。


<『農場HACCP』について>
畜産農場における衛生管理を向上させるため、農場にHACCP(※)の考え方をとり入れ、危害要因(微生物、化学物質、異物など)を防止するための管理ポイントを設定し、継続的に監視・記録を行うことにより、農場段階で危害要因をコントロールする手法です。
※HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)