株式会社GSIクレオスは、生分解性プラスチック市場に本格参入する。欧州の大手生分解性プラスチックメーカーであるノバモント社(イタリア)と日本における代理店契約を締結することで合意した。
同社の生分解性プラスチック(製品名:マタービー)の輸入販売を本年10月から開始する予定です。ノバモント社製品の輸入販売権を有するケミテック株式会社の事業を承継することが決定しており、同社の販路と当社のプラスチック加工のノウハウを活用しながら、環境配慮に資する樹脂原料からプラスチック製品まで、幅広く販売活動を行ってまいります。
生分解性プラスチックは、微生物の働きによって最終的に水と二酸化炭素にまで分解されることから、廃棄物処理問題の解決につながることが期待されており、法規制の厳しいヨーロッパでは、すでに様々な用途で使用されております。
マタービーは、産業用でんぷん・植物油などの植物資源やバイオポリマーを主な原料とする、欧米で最も使用実績のある生分解性プラスチックです。
優れた生分解性を有する一方で、一般的なプラスチック樹脂原料とほぼ同等のプラスチック成形が可能であることから、世界中で幅広い用途(コンポストバッグ・レジ袋・紙ラミネート・射出成形品等)で活用されております。
日本では、土中で生分解する特性を活かし、回収作業が不要な「農業用マルチフィルム」などの農業資材に主として使用されていますが、プラスチックごみによる環境汚染が問題視され、各企業の廃棄物削減に対する意識が急速に高まっている状況下、欧米と同様に生分解性の機能を生かした他の用途での使用も見込んでおります。
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