土壌センサーなどを開発するSenSprout、総額1.45億円の第三者割当増資を実施

 農業用の土壌水分センサー、灌水制御装置、ビニールハウスソリューションの開発・販売をおこなう株式会社SenSproutは、第三者割当増資を実施し、総額1億4,500万円の資金調達を完了した。

プリンテッド・エレクトロニクスを用いた土壌センサーを開発するSenSprout、総額1.45億円の第三者割当増資を実施
この度の資金調達では、合計4社の新規引受先より資金調達を実施いたしました。引受先の詳細は以下のとおりです。

  • Spiral Ventures Japan 有限責任事業組合(Spiral Ventures Japan Fund 1号投資事業有限責任組合)
  • GMO VenturePartners株式会社(GMO VenturePartners 4 投資事業有限責任組合)
  • 株式会社 ABBALab(ABBALab IoEファンド1号投資事業有限責任組合)
  • 三井住友海上キャピタル株式会社(MSIVC2016V投資事業有限責任組合)



また、今回の調達に伴い、Spiral Ventures Japan:立石 美帆氏、ABBALab:小笠原 治氏が当社の社外取締役に就任、スダックス:須田 仁之氏が当社の社外監査役に就任しました。

SenSproutは、2017年4月に土壌センサーおよびソリューションを提供する農業用センサーシステム「SenSprout Pro(センスプラウト プロ)」を発売しました。

SenSprout Proは、東京大学発の電子回路を印刷できる技術「プリンテッド・エレクトロニクス」を用いることで、低コストでありながら、土壌水分量、地表面温度を測る土壌センサーと、ゲートウェイ、クラウドサービスがセットになったシステムです。

土壌水分解析により、栽培ノウハウをデータ化。データに基づいた栽培管理をおこなうことで、収量および品質の向上が可能になります。


SenSprout Proは2017年4月の発売以降、センサーの小型化や、通信精度の向上などのバージョンアップを重ねながら、農業法人や農業試験場に導入いただいています。

今回の資金調達は、SenSprout Proに加え、新たに灌水制御装置や、ファンを含めた環境制御型のスマートビニールハウスの研究開発、販売を目的におこなうものです。

土壌水分センサー、灌水制御装置、スマートビニールハウスといったハードウェア、ウェブやスマートフォンからいつでも閲覧可能なクラウドサービスの両面からソリューションを提供することにより、農業生産コストの低減と生産性の増大を実現させます。

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