以前でも紹介したオランダのフローティング・ファームについて、ようやく建設がスタートした。詳しい内容は過去記事に記載しているが、国土が狭いが、農業(植物工場)や畜産にて、自動化・ハイテク化が進んでいるオランダの技術ノウハウを集約して、水の上に農場を建設しよう、というもの。
本プロジェクトは、世界でも初めての取組みであり、都市住民と食料生産をつなぎ合わせ、住民や子供達への食育も兼ねている。
約30m x 40mの浮かぶ農場には、40匹の牛がスタンバイ。近々、フローティング・ファームに移動し、飼育を開始する。なお、牛のエサは、約80%が都市部にて廃棄されたものを利用する。
具体的には、醸造所からの穀物廃棄物、食品・外食などで廃棄されるジャガイモの皮、都市部の公園やスポーツ・スタジアムの芝・牧草などが牛のエサとなる。
計画では、農場の他、牛のミルク加工所や廃棄物処理、お土産やレストランなどの店舗も併設される。当面は畜産に特化する。将来的には規模を拡大し、植物工場による野菜の生産も行っていく計画。年内には完成を予定している。
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